公平性のコミットメントとJQAの取組み
〜温室効果ガスに対する有効化審査・検証機関の運営等に関する国際基準への適合〜
公平性のコミットメント
われわれは、温室効果ガスに対する有効化審査・検証業務において、公平で透明性の高い審査・検証サービスを提供することを重要な使命として認識しています。
このため、われわれは国際的な規格・基準、及び関連法規に従って、公平性に対して影響を及ぼす利害関係を管理して、客観性のある温室効果ガスに対する有効化審査・検証活動を確実に行います。
2011年4月
常務理事 矢野 忠行
温室効果ガス(以下「GHG」という)宣言の有効化審査・検証を行う機関の原則と要求事項に関する国際基準が、ISO14065(Greenhouse gases - Requirements for greenhouse gas validation and verification bodies for use in accreditation or other forms of recognition)として、2007年4月15日に発行されました。
JQAでは、2008年8月よりこの有効化審査・検証に対する要求事項であるISO14065に適合するよう体制を整備いたしました。以下に、ISO14065の主旨とJQAの取組みをご紹介いたします。
GHG有効化審査・検証活動の目標は、GHG排出量に関する主張(以下「GHG主張」という)を信頼するすべての関係者が確信を持てるようにすることにあります。これを実現するためには、GHG有効化審査・検証機関が、客観的評価を完了し、責任当事者によるGHG主張に関する有効化審査・検証意見を証拠に基づいて表明することが求められます。このため、ISO14065においては、1.公平性、2.力量、3.事実に基づいた意思決定、4.透明性、5.機密保持への対応の5点をGHG有効化審査・検証機関が信頼を提供するための原則として掲げています。
【公平性】審査・検証が適切であるためには公平であると認識されることが第一
審査・検証機関が信頼される審査・検証を提供するためには、何よりも公平であることが必要です。とりわけ審査・検証機関は依頼者からの審査・検証の対価を収入源としており、これが公平性に対する潜在的な脅威であると認識されています。利害関係やその他の圧力に制限を受けることのないよう、中立な立場での公平な審査に徹することが求められます。
JQAでは、審査・検証業務が受審組織の顧客や市場・社会から公平、中立であると信頼いただくことが第一と考えております。そのために、審査・検証人などが利害関係の抵触なく適切に活動できるようにするため、常に情報を監視し、対応する体制を整え、外部委員からなる公平性に関する委員会を通じて、公平性の確保に今後とも努めてまいります。
【力量】 審査員教育・育成システムを整備
審査・検証人の力量の向上には、審査・検証機関の組織的な審査・検証人教育・育成のシステムにより審査・検証人の資質や技術の向上を図る必要があります。
JQAでは、審査・検証人に求められる力量を明確にし、これを維持、向上させるため、審査・検証人に対する教育、訓練、評価を行う体制を整備しています。
【事実に基づいた意思決定】 審査機関には客観的な評価を行う責任
審査・検証機関は、「客観的評価を完了し、責任当事者によるGHG主張に関する有効化審査・検証意見を証拠に基づいて表明する」という責任を負います。
JQAでは、審査・検証機関としての責任を全うするために、個々の審査・検証チームの責任・権限を審査・検証プロセス全般にわたって的確に位置付けた審査・検証体制を整備しています。
【透明性】 適切な情報公開を推進
透明性とは、適切な情報が開示され、これが利用できることです。このためには審査・検証プロセスに加え、審査・検証を受けているすべての企業・組織の審査・検証の状態について、適切な情報を利害関係者に開示することが求められます。
JQAでは、審査・検証制度の透明性を確保するために、新たに「苦情処理や異議申し立ての手順」を公開することにより、これまで以上に受審組織やその顧客からの苦情などに適切に対応する体制を整えております。
【機密保持】 機密保持強化に向けたシステム整備・教育を継続的に実施
審査・検証機関が審査・検証を行うに当たり入手した情報は機密として保持することが不可欠です。
JQAでは、審査・検証活動に際し得られた情報が機密として大切に保持されるよう、データセキュリティのシステム強化と要員に対する教育を継続的に行います。
以上