データセンター選びのポイント
―安全・安心なデータセンター選びのためにー

現代社会において、情報システムはビジネスを支える重要なインフラとなりました。増加するサーバの設置スペースの確保、安定運用のための様々な設備の導入、セキュリティ監視システムの導入など、企業の情報システムについて費用面・運用面での課題が山積みとなっております。これら課題の解決手段として、企業の情報システムをデータセンターで運用するケースが増加しています。

データセンターの選定は、お客様の利用目的はもちろんのこと、ビジネス環境や背景、業界や企業の規模によっても異なります。データセンターの選定理由には、次のようなものが多いようです。

◇  自社やグループのデータセンターだから
◇  ネットセキュリティが強固だから
◇  月額料金が安いから
◇  交通の便が良いから

しかし、情報システムに最も求められる条件は、「安定して稼動すること」ではないでしょうか。これを満足するため、データセンターは安全、安心な建物、施設、設備であることが重要です。
つまり、情報システムを取り囲む環境の冗長性*1や可用性*2が優れていることが非常に重要な選定ポイントになります。

JQAでは、第三者の立場で、データセンターの建物、施設、設備について、安全対策基準*3に基づく「情報システム安全対策適合証明」サービスを実施しています。合格したデータセンターには、適合証を発行し、「安全対策適合事業所」として公表しています。
「安全対策適合事業所」はデータセンターの信頼性を判断する一つの指標です。お客様のデータセンター選びの一助としてご活用ください。

 データセンター安全対策適合証明事業所リスト

*1  障害に備えて予備装置を平常時からバックアップとして配置し運用することで得られる安全な状態をいう。
*2  システムが継続して稼働できる能力のこと。
*3  情報システムの設備環境基準(JEITA基準)/金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準(FISC基準)

安全対策基準は、大きく8つの対策に分類することができます。

安全対策の分類 安全対策の主な例
防火対策
防火対策
  • 建物は耐火建築物であること
  • コンピュータ室は、防火区画で形成され、内装は、不燃材料であること
  • コンピュータ室には、予作動式のスプリンクラー、ガス系消火設備、消火器等を設置すること
  • ケーブルの区画貫通部分には、延焼防止策を実施すること
防水対策
防水対策
  • 建物の開口部には防水扉を設けること
  • コンピュータ室の直上階の床には防水措置を実施すること
  • コンピュータ室内の配水管には漏水防止措置を実施すること
防犯対策
防犯対策
  • 建物、コンピュータ室への入退管理を行うこと
  • コンピュータ室は無窓化すること
  • 館内やエレベータの案内板にコンピュータ室の位置を表示しないこと
耐震対策
耐震対策
  • 建物を免震構造、制振構造とすること
  • 機器や什器備品の耐震固定すること
  • コンピュータ室の床を免震床とすること
電源設備管理
電源設備管理
  • 無停電電源装置(UPS)を設置すること
  • 自家発電設備を設置すること
  • 設備・機器の負荷容量に対し、余裕を持った設備とすること
空調設備管理
空調設備管理
  • コンピュータ室用の空調設備は専用とすること
  • コンピュータ室内の温湿度を検知し、空調設備の運転を制御する装置を設置すること
電磁環境対策
電磁環境対策
  • 電波塔やレーダ施設の近隣など、電磁界による被害の恐れのある立地を避けること
  • 建物全体やコンピュータ室で電磁遮蔽を行うこと
要員管理
要員管理
  • 施設、設備及びその管理に関する教育、訓練を実施すること
  • 防災、防犯の訓練を実施すること

さらに、データセンターの選定ポイントとして、情報セキュリティに関するマネジメントシステム規格(ISO 27001やISO 20000)の認証も指標の一つとして活用をおすすめします。

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