株式会社チャイルドケアサポート トータス保育園 足立区南花畑様
一般社団法人 企業主導型保育連盟様

当機構では、保育所や高齢者施設、障害者施設などの福祉事業者が提供するサービスの質を、公正・中立な第三者機関が専門的・客観的な立場から総合的に評価し、公表する制度である「東京都福祉サービス第三者評価」の評価サービスを提供しております。

企業主導型保育施設であるトータス保育園 足立区南花畑(運営:株式会社チャイルドケアサポート)に対し、東京都福祉サービス第三者評価に基づく評価を実施し、受審証を発行いたしました。受審された感想や今後の取り組みをはじめ、同保育園運営法人の代表で、「企業主導型保育連盟」の代表理事も務める前嶋 修様に、認可外保育施設(企業主導型保育)との連携や保育サービスの質の向上に向けた取り組みについて伺いました。

※企業主導型保育施設:
従業員の多様な働き方に応じた保育を提供する企業等を支援するとともに、待機児童対策に貢献することを目的として、事業主拠出金を財源として設置された保育所。2016年度に創設された。

株式会社チャイルドケアサポート トータス保育園 足立区南花畑様

第三者評価を受審してよかったこと

現時点で何ができていて、何ができていないのかが明確になりました。また利用者や職員からの評価がどこにあるのかがわかり、反省点や改善点だけでなく、励ましや高評価も聞くことができて、今後のモチベーションとなりました。さらに文書化することで園の思いが職員に伝えやすくなり、管理者はどのような園を作っていきたいかを考えることができました。

JQAの第三者評価を受審してみて

普段は直接聞くことができない利用者や職員の評価がわかりました。また、事前訪問の中でスケジュール調整や内容説明などにも丁寧に対応してくださり、評価においては園の良い面を引き出していただけました。実施できていない項目については、なぜそれが必要なのかを説明していただけたことで、今後の保育園の方向性も見えてきました。日々の中で評価されることが少ない保育という仕事で評価を受けることで、日頃行っていることに自信が持てました。

今後の取り組みについて

初めて第三者評価を受けて我々が目指している方向は間違っていないと思うことができたので、今後はさらに職員との情報共有や保護者の方とのかかわりを深めていきたいと思います。保育はもちろん、保育に関連した支援事業にも力を入れていくため、今回の指摘箇所や不足部分は早く改善案を作成し、思いを明文化することで計画をもって着実に行っていきたいと思います。

トータス保育園

一般社団法人 企業主導型保育連盟様

企業主導型保育事業の現状

2016年から新たな取り組みとしてスタートした「企業主導型保育事業」は、2019年3月末時点で全国約3,700もの施設が開園しました。企業主導型保育事業は、一般的な認可と違い自治体が管理しているのではなく、児童育成協会が全てを管理していますが、全国にある「企業主導型保育所」をくまなく管理することに限界が来ているように感じています。そのため、残念ながら不正を行う事業者もあり逮捕者も出ました。今後は待機児童解消のために施設を増やすことのみならず、質の担保をどのように整備していくのかが課題だと思います。

企業主導型保育連盟の紹介(目的、取り組み等)

先に述べたような懸念事項がある中、2019年1月に「企業主導型保育連盟」を発足(称号変更前:ナーサリーラボ)させ、活動を開始しました。
発足のきっかけは、自助努力で企業主導型保育事業の質を高めたい、自らの施設の質を高めたい、という趣旨に賛同してくれる施設を募り連携していこうという思いです。現在までに、内閣府に3度意見書を提出し、また自らが企画・運営する勉強会などを定期的に開催しています。

今後の目標・取り組み計画等

当法人の取り組み・活動をより多くの施設に知ってもらい、さらに仲間を募りたいと思っています。とはいえ、会員を増やすことが当法人の目的ではないため、現在の会員の方たちにとって、より意味のある勉強会や意見書の提出を続けていきたいと考えています。
最終的には、企業主導型保育連盟に加入している施設は、一定の質が担保されていると認められるような団体を目指していきたいと思います。