ロボットサービスの安全規格(JIS)が制定

2019年6月3日
一般財団法人日本品質保証機構

2019年5月20日、「サービスロボットを活用したロボットサービスの安全マネジメントシステムに関する要求事項※1」が、産業標準化法(新JIS法)※2におけるサービス分野規格第一号「JIS Y 1001」として制定されました。

この規格は、ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)にて作成された「生活支援ロボット及びロボットシステムの安全性確保に関するガイドライン(第一版)※3」の公開を契機に、空港や介護施設等、一般の方がいる場所での案内ロボットや介護ロボット等を活用したロボットサービスの普及に向けて必要となる安全性について、サービス提供の関係者で分担して確保する体制を明確にしたものです。この規格を活用することで、一般の方が集う場所での実証試験やサービス提供の機会を促進することが可能となります。

当機構は、日本ロボット工業会が開催する同規格のJIS原案作成委員会に参加し、規格策定に貢献してまいりました。今後、日本発の国際標準化に向けた提案活動が行われる予定であり、当機構では引き続き、ロボットサービスの普及に貢献してまいります。

また、当機構では、JIS原案作成委員会等での経験を活かし、ロボットサービスを提供する事業者さま、またはロボットサービスの実証実験を行う事業者さまや自治体等に向けたサービスとして、今般新しく制定された「JIS Y 1001」に基づいた、ロボットサービスや実証実験を安全に運用するための体制構築を支援いたします。当機構のサービスにご興味のある方は、下記お問い合わせ先までご連絡ください。

  • ※1 サービスロボットを活用したロボットサービスの安全マネジメントシステムに関する要求事項:
    「生活支援ロボット及びロボットシステムの安全性確保に関するガイドライン(第一版)」を基に、ロボットサービスプロバイダーがロボットサービスを提供する場合における安全確保のための責任関係を明確化し、安全なロボットサービスを運用する際に、適切な管理を行うための要求事項について規定しています。
  • ※2 新JIS法:
    JIS法(工業標準化法)は、①データ、サービス等への対象拡大、②JISの制定・改正の迅速化、③JISマークの信頼性確保のための罰則強化、④官民の国際標準化活動の促進のため、2019年7月1日より「産業標準化法」となり、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わります。
    https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/jisho/jis.html
  • ※3 生活支援ロボット及びロボットシステムの安全性確保に関するガイドライン(第一版):
    2016年7月1日にロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)から公開されたガイドライン
    https://www.jmfrri.gr.jp/content/files/Open/2016/SWG2GL.pdf