2021年5月20日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構は、2021年4月30日付でTB グローバルテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン28階、代表取締役社長:坪内秀介、以下TBG 社)の協働運搬ロボット「CoRoCo(コロコ)-S100」に対してISO 13482 に基づく認証を決定し、認証書の授与式を行いました。
人手不足と労働環境向上といった課題を抱えている物流の現場では、運搬作業の省力化・効率化・省人化が求められています。現在、無人搬送車(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)などの普及により搬送の自動化が進みつつありますが、コストの問題や人力による柔軟性を評価する場面も多く、しばらくの間は人による運搬に頼らざるを得ないのが実情です。
本認証は、上記のような現場の問題を解決するため、人の活動をサポートするサービスロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際規格ISO 13482※に基づいて、当機構がTBG社の「CoRoCo-S100」に対して安全性を評価し、認証したものです。
人とともに働く協働ロボットとして、おもに工場や倉庫での運搬作業に特化しており、最大100kgを人の手で軽々と運ぶことができます。操作も非常に簡単で、電源を入れ、テザー(ワイヤー)ハンドルを持って歩き出せば、独自のセンサ技術とアルゴリズムにより、テザーの引き出し量・引き出し角度に応じて、操作する人にとって最適な走行を実現します。
製造されたサービスロボット(生活支援ロボット)を市場投入する際に、第三者認証機関である当機構が認証することにより、国際規格による安全要求を満たしていることを客観的に証明できるため、利用者などに対する安心と信頼性向上につながります。今後もさまざまなサービスロボット(生活支援ロボット)の開発と利用が予想されるなか、当機構は第三者の立場で製品の安全性を評価する活動に注力してまいります。
※ISO 13482(Robots and robotic device ‐ Safety requirements for personal care robots):
2014年に国際標準化機構(ISO)が発行した、サービスロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する唯一の国際規格です。