株式会社コムトラックへJIS A 5031、JIS A 5032認証書を発行

2022年6月27日
一般財団法人日本品質保証機構

当機構は、2022年5月24日付で株式会社コムトラック(以下 コムトラック社)に対してJIS A 5031およびJIS A 5032に基づくJISマーク認証を決定し、6月13日に認証書の授与式を行いました。

これは産業標準化法 第32条2項に基づく「販売業者」としての認証取得であり、溶融スラグについて規定されたJIS規格「JIS A 5031」「JIS A 5032」では初となります。

※溶融スラグ:
家庭ごみなどの一般廃棄物等を原材料としてごみ焼却溶融施設で製造され、コンクリートや道路の材料(骨材)等として用いられる。廃棄物由来の固形化燃料(RPF)や再生重油とならび、循環型社会の実現に向けた再資源化製品としてさらなる普及活用が期待されている。

株式会社コムトラック 取締役会長 西尾 一也様(写真左)
当機構 理事 浅田 純男

本認証は、「JIS A 5031:2016 一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材」および「JIS A 5032:2016 一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化した道路用溶融スラグ」に基づき、当機構がコムトラック社の製造販売する溶融スラグに対して、JIS規格における品質要求ならびに溶融スラグの製造に係る同社の品質管理体制が要求を満たしているかを審査し、認証したものです。

認証取得により、溶融スラグがJIS A 5031およびJIS A 5032が定める環境安全品質(溶融スラグの出荷から最終処分時までのライフサイクルにおいて溶融スラグから影響を受ける土壌、地下水、海水などの環境媒体が、各々の環境基準などを満足できるように、溶融スラグ骨材が確保しなければならない各種化学物質の含有料)をはじめとした各種品質要求を満たす安心・安全な製品であり、かつその認証取得者が「鉱工業品及びその加工技術に係る日本産業規格への適合性の認証に関する省令」に規定された確かな品質管理体制を備えた組織であることを客観的に証明できるため、市場・ユーザーの安心と信頼性の向上につながります。

当機構は引き続き、循環型社会の実現に向けた再資源化製品のJISマーク認証の実施を通じて、第三者の立場で製品の信頼性を評価し、安心・安全な製品の市場投入に寄与する活動へ注力してまいります。