IECQ認証制度:ESDプロセス認証開始のお知らせ

2017年9月1日
一般財団法人日本品質保証機構

この度、当機構はIECQ認証制度に登録している認証カテゴリーを拡大し、ESDプロセス認証業務を開始しました。

ESDプロセス認証は、従来のプロセス認証に静電気放電に対する電子部品の管理要求を追加したものです。近年、電子部品の小型化が進み、部品自体の耐電圧は下がる傾向にあります。これに伴い、静電気放電による部品不良への対応は、製造の現場に不可欠なものとなっており、品質管理の重要なファクターとなっています。

ESDプロセス認証では、静電気放電に対する電子部品の管理要求事項の国際規格であるIEC61340-5-1を、日本の電源事情を考慮して修正したRCJS-5-1(一般財団法人 日本電子部品信頼性センター規格)に基づいて審査を行い、品質管理体制を認証します。また、一回の審査で国際的なIECQ認証に加え、一般財団法人 日本電子部品信頼性センターが運営するESD管理システム認証も同時に取得できます。

IECQ ESDプロセス認証は、静電気放電に対する品質管理体制をアピールするツールとして日本国内での取引はもとより、近年増加傾向にある海外企業との取引におけるESD管理プログラム要求に対しても有効な手段となります。この機会にぜひご利用ください。