中国CCC強制製品認証目録および実施方式の変更のお知らせ(2018年第11号公告)

2018年8月2日
一般財団法人日本品質保証機構

中国市場監督管理総局(SAMR)および中国国家認証認可監督管理委員会(CNCA)は、2018年6月11日付でCCC強制製品認証目録と実施方式の変更に関する公告を発表しました。

主な内容は以下の通りです。

  1. 一部の製品をCCC強制認証対象品目から除外。【公告が発表された日から適用】
    • 該当製品の一覧は附録1を参照ください。
    • すでに発行された該当製品のCCC強制製品認証書は認証機関によって取り下げられます。
    • 関連する認証機関および試験機関の該当製品の認証・試験資格はCNCAによって取り下げられます。
  2. 一部の製品において自己宣言方式を追加。【2018年10月1日から適用】
    • 該当製品の一覧は附録2を参照ください。
    • 該当製品の関連企業(申請者)は、認証機関を指定して認証を取得する従来の方法のほか、「強制製品認証自己宣言実施規則」(附録3)に基づいて、自己宣言の方式で製品が継続的に強制製品認証の要求事項に満足することを証明し、製品の適合性情報を登録する方法が選択できるようになります。
    • 自己宣言方式とは、型式試験+適合性情報登録+自己宣言の適合性評価方式です。自己宣言方式を選択した場合、該当製品の関連企業(申請者)は適用規格に基づく型式試験と関連要求事項の適合性評価を受け、認証機関への自己宣言の提出と「適合性情報報告システム」への適合性情報の登録を行います。この登録の後にQRコードが記された自己宣言書に署名することによって登録の手続きは完了となり、製品へのCCCマークの表示をもって出荷・販売・輸入またはその他の経営活動において当該製品を使用することができます。
    • 登録の有効期限は10年で、有効期限満了後に登録情報は取り消されます。
    • 初回登録以降、有効期限内に製品の変更が発生した場合は、「適合性情報報告システム」にて変更内容の登録が必要となります。
    • 自己宣言方式にはA方式とB方式の2方式があります。
      • ① A方式:型式試験を実施する試験所は自社試験所もしくは第三者試験機関が選択できます。
      • ② B方式:必ずCCC認定試験所を指定しなければなりません。
    • A方式を適用できる製品は、AV機器(CNCA-C08-01:2014)もしくはIT機器(CNCA-C09-01:2014)で、定格電圧が5VDC 以下、公称定格消費電力が15W(または15VA)未満、充電式電池を搭載しない機器(クラスIII 機器)です。
    • A方式で自社試験所を型式試験の実施場所として選択する場合、自社試験所の運営はGB/T27025(またはISO/IEC 17025)の要求に適合している必要があり、CNAS(あるいは同等の認定機関)の認定を受けていることが推奨されています。
    • A方式で第三者試験所を型式試験の実施場所として選択する場合、
      • ① 中国国内に登録されている第三者試験所:検査試験機関としての認定試験所でなければなりません。
      • ② 中国国外の第三者試験所:CNAS(または同等の認定機関)の認定試験所でなければなりません。

        ※当機構はCNASによるISO/IEC 17025の試験所認定を取得しています。

    • B方式を適用できる製品は、小電力モーター(CNCA-C04-01:2014)や電気溶接機(CNCA-C06-01:2014)等の22品目となります。詳しくは附録2をご参照ください。

なお、自己宣言方式の具体的な実施細則はまだ公示されておらず、例えば「適合性情報報告システム」の詳細などは発表されておりません。今後の追加情報にもご留意ください。

当機構は、CNAS認定試験所として、AV機器およびIT機器の両カテゴリーにおいて自己宣言方式(A方式)に有効な型式試験を実施し、試験報告書を発行いたします。また、中国のCCC認証をはじめ、SRRC認証などの各種認証の取得をサポートする申請代行サービスを提供しております。中国に電気製品を輸出されている、あるいは今後輸出を計画されている事業者さまは、ぜひ当機構までお問い合わせください。