株式会社ディーエスピーリサーチと5Gを含む無線通信分野で業務提携
― リソースの融合で5Gに関わる認証・試験をフルサポート ―

2020年12月1日
一般財団法人日本品質保証機構

当機構と無線通信機器の認証機関である株式会社ディーエスピーリサーチ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:中西 伸浩、以下DSPR)は、無線通信機器試験の協業に関する基本契約を締結しました。

この締結により当機構では、無線通信機器の評価におけるDSPRの高い技術力を生かし、第5世代移動通信システム(通称5G)のモバイル端末と基地局の技適・認証取得サービスに対応するほか、開発プロセスにおける実験的アプローチへの対応など、お客さまのご要望に合わせたカスタマイズ評価にもDSPRと共に対応いたします。

またDSPRでは、既存の5G端末の試験環境に加え、当機構が保有する大型の電波暗室を利用することにより、5G基地局などの比較的大きなサイズの無線機器のOTA(Over The Air)試験にも対応できるようになります。

当機構とDSPRは、新たな時代の到来を象徴するテクノロジーとして注目を集めている5Gの普及を支援するために、両者の技術と知識を融合し、お客さまのニーズにあわせた新しい無線通信機器試験の提供に努めてまいります。

【背景】
日本政府が発表した第5期科学技術基本計画において提唱された “Society 5.0” では、コミュニケーションの世界においてあらゆるもの同士がつながり、リアルな世界とサイバー空間が融合するという考え方が示されています。ビッグデータとAI、IoTなどを活用してSociety 5.0を実現することによって、自動車や自操する機械などの自動運転技術の実現や少子高齢化の問題解決、経済的格差の是正など多くの社会問題の解決が期待されています。5Gの技術は、このSociety 5.0を実現する上で必要不可欠なテクノロジーです。近年、世界各国で5Gの商用化が本格化しており、日本国内においても2020年春から一部のエリアで利用ができるようになっています。