EU -「一般製品安全規則(GPSR)」のお知らせ

2023年6月19日
一般財団法人日本品質保証機構

2023年5月23日、欧州委員会は欧州委員会実施決定 (EU)2023/988として、「一般製品安全規則(General Product Safety Regulation: GPSR)」を発表しました。

この決定は、欧州委員会実施決定(EU)2001/95/ECの「一般製品安全指令(General Product Safety Directive: GPSD)」を廃止し、新たにGPSRを制定するものです。

主なポイント

  1. 製品による事故に関する新たな報告義務があります。
  2. 製品リコールに関する新たな要件があります。
  3. 製品を市場に投入する前のリスク評価に関連する新しい要件があります。
    GPSRに該当するEU市場に出されるすべての製品は、「内部リスク分析」と 「少なくとも製品の一般的な説明とその安全性の評価に関連する本質的な特性を含む最新の技術資料」が必要です。また技術資料には、(製品に関連するリスクに応じて)以下のようなリスクを考慮することが必要となる場合があります。
    • サイバーセキュリティリスク
    • 外観上、誤って食品や玩具として使用されるリスク
    • 他の製品との相互作用
    など
  4. 非整合製品または非CEマーク製品の新しい要件があります。
  5. 製品によって引き起こされた事故のオンラインオファーとオンラインマーケットプレイスレポートに関する新しい要件があります。
  6. 罰則は加盟国に委ねられます。
  7. 代表訴訟が許可されます。

GPSRは、欧州連合官報(The Official Journal of the European Union: OJ) に掲載された2023年5月23日から20日後の、2023年6月12日に発効します。なお、2024年12月13日の完全発効まで18ヵ月の移行期間があります。

詳細については、参考リンクの「REGULATION (EU) 2023/988 OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 10 May 2023」をご参照ください。

(上記内容と参考リンクの原文が違っている場合は、原文が優先されますことをご了承ください。また、本文中の日時は現地時間になります)

当機構は、欧州の規格制定団体ETSIが作成した、民生用IoT機器のサイバーセキュリティ規格であるETSI EN 303 645や産業用制御システム向けサイバーセキュリティ規格であるIEC 62443シリーズの評価を、申請代行サービスとして提供しております。

また、各国の認証取得をサポートする申請代行サービスのほか、製品安全試験、EMC試験、無線試験、環境・信頼性試験などの各種試験も承っておりますので、ぜひご利用ください。