機能安全等にかかわるEMC試験拡大のお知らせ
(ISO/IEC 17025認定範囲拡大)
2024年6月27日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構では、このたび、IEC 61000-4-3の放射イミュニティ試験に関して、強電界で印加可能な設備を導入し、関連する規格「ISO/IEC 17025」の認定スコープを拡大いたしました。
- 印加可能レベル:80 MHz – 6000 MHz, 30 V/m
また、これに伴い、機能安全、計測器、船舶、鉄道などの規格において、コンプライアンス試験およびILACロゴ付き試験レポートの発行サービスを開始いたしましたので、ぜひご活用ください。
強電界のイミュニティ試験が求められる規格および条件例(2024年6月現在)
- IEC 61496-1(機能安全、Type 3もしくはType 4):80 MHz – 1000 MHz, 30 V/m ※
- IEC 61000-6-7(機能安全、共通規格):80 MHz – 1000 MHz, 20 V/m ※
- IEC 61326-3-1(機能安全、計測器):80 MHz – 1000 MHz, 20 V/m ※
- ISO 25197(小型船舶):80 MHz – 2000 MHz, 30 V/m
- IEC 62236-3-2(鉄道車両機器):80 MHz – 1000 MHz, 20 V/m ※
※別途、1GHz超の要求あり(実施可能)
その他実施可能な関連試験
- IEC 61000-4-5(サージ試験):
結合方式 40 Ω + 0.5 μFのサージ試験(EN 50130-4など)
PoE 向け通信線へのサージ試験
- IEC 61000-4-6(伝導妨害に対するイミュニティ試験):
0.15 MHz – 80 MHz, 20 Vrms
IEC 61000-4-16(伝導コモンモード妨害に対するイミュニティ試験):
15 kHz – 150 kHz, 10 Vrms
DC, 16 2/3 Hz, 50 Hz, 60 Hz, 100 Vrms
IACS-UR E10などの船舶試験で引用する低周波伝導
イミュニティ試験も可能
50 Hz – 12 kHz 電源電圧の10%電圧