『カンボジア 子ども環境教育』を5年ぶりに開催

2025年6月20日
一般財団法人日本品質保証機構

当機構は、2011年より、世界文化遺産であるアンコール遺跡群があるカンボジア・シェムリアップ州にて、アプサラ機構、シェムリアップ州教育青年スポーツ局、および上智大学アジア人材養成研究センターの協力を得て『カンボジア 子ども環境教育』を実施しています。

『カンボジア 子ども環境教育』とは、観光と環境保全を同時に進めるシェムリアップ州に暮らす小学生を対象に実施する環境教育プログラムです。ISO 14001の基礎となるPDCAの考えを取り入れた環境教育を行うことで、子どもたちが生活する村や学校における環境上の課題に気づき、自らその課題に向き合い、改善できるようになることを目指しています。2018年からは、小学校のカリキュラムに同プログラムを取り入れるための試行活動を始めました。

現地での教育はコロナ禍により一時中断していましたが、2024年11月、5年ぶりに開催。Kok Kreul 小学校、Daun Euv小学校、Trapeang Svay小学校に通う4~6年生の児童382名を対象に実施しました。その後、約6カ月間にわたり、児童たちは小学校教員の指導のもと、グループに分かれて環境活動に取り組みました。

カンボジア1 カンボジア2 子ども環境教育の様子(2024年11月28日)

2025年5月29日には、優秀な取り組みを行ったグループに対して表彰式を行い、表彰状と記念品を授与。出席したリ・ブンナ氏(シェムリアップ州 教育青年スポーツ局長)からは、「本教育プログラムの実施は非常に重要です。子どもたちが“ライフスキル”を身に着ける場になっているだけでなく、社会において知識、技能、そして高い倫理観を備えた人材育成を促進するという国家教育政策にも合致しています。」とのお言葉をいただきました。

カンボジア3 カンボジア4 表彰式の様子(2025年5月29日)

なお、表彰式の様子は、国営テレビ・シェムリアップ (Television of Kampuchea: TVK, TV Siemreap)、国営ラジオ(Radio National of Kampuchea)、アプサラ機構 、シェムリアップ州情報局(Siem Reap Provincial Department of Information in Cambodia)など、現地メディアおよび関係機関にて高い関心をもって紹介されました。

当機構ではCSR方針に基づき、今後も本教育はじめとする社会・環境活動に取り組むことで、次世代に向けたサステナブルな社会づくりを推進してまいります。

※アプサラ機構(アンコール地域遺跡保護管理機構):
遺跡群の管理を手がけるカンボジア政府機関。「環境・文化・地域」が調和する永続的な発展が可能な地域づくりを目指し、2006年3月に世界遺産として初めてISO 14001の認証を当機構より取得している。