「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈について(通達)」の一部改正のお知らせ
2024年7月2日
一般財団法人日本品質保証機構
2024(令和6)年5月31日に、「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈」の一部改正が通達され、同年6月1日に施行されました。
改正の内容は、以下のとおりとなります。
- 技術基準解釈の別表第一(電線および電気温床線)、別表第四(配線器具)、別表第七(小形交流電動機)において、最新の国際規格等に準拠した別表第十二の整合規格に一本化するための見直し
- 技術基準解釈別表第八のうち電気用品名「電気湯沸器」について、電気湯沸器の転倒による熱湯の流水事故を未然に防ぐための転倒流水対策として、別表第十二で採用しているJIS C 9335-2-15 の転倒流水試験項目を同解釈2(9)イ(ニ)に追加し、別表第十二の整合規格に一本化するための見直し
- (1)の改正に伴い、技術基準解釈別表第五、別表第六、別表第八および別表第十二の本文において、従来の解釈を適用するための見直し
- 技術基準解釈別表第十二において、迅速に最新の国際的な技術動向を反映させるため採用済みの国際規格(IEC 規格)に準拠したJIS を、最新のJISに置き換える等の見直し
詳細や猶予期間は、下記リンク(経済産業省のWEBサイト)よりご確認ください。
2. の改正について、S-JQAマーク認証においては、2013年3月22日にSマーク追加基準「電気湯沸器(電気ケトル及び電気ポット)の転倒流水対策に係る取扱運用」が制定され、2014年10月1日より運用しています。
4. の改正のうち、採用済みのIEC規格に準拠したJISを、より新しい版に置き換えるものは、下記表の太赤字をはじめとした7つの規格となります。
表1.改正された主な規格
※太赤字は新たに制定された規格、墨色文字は有効期限が設定された規格です。
また、J60335-2-3(2024)など、J60335-1と併読する基準の採用が行われていますが、これらは、新たに採用されたJ60335-1(2024)との併読を避けるための改正(併読する通則をJIS C 9335-1:2014に固定するもの)です。そのため、現在、J60335-1(2024)と併読する基準はありませんのでご注意ください。
なお、JIS C 9335-1 の改正に伴い、JIS C 9335-2-34:2004については、エアコンや電気冷蔵庫に組み込まれるコンプレッサの規格であり、電気用品安全法の技術基準の整合規格としては不必要であることが判明したため、整合規格として廃止されました。
上記改正にあわせ、S-JQAマーク認証制度における該当製品の認証基準も変更されます。S-JQAマーク認証制度において、今回の改正に関係する製品を登録されているお客さまにおかれましては、旧基準の猶予期間内に新基準に基づく再評価をお済ませください。