2026年8月3日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構は、2026年9月16日(水)にトヨタ自動車株式会社、日野自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社から講師をお迎えし、「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナーを開催いたします。
3社による講演のほか、車載機器EMCにおける当機構の第一人者が最新のトピックスをご紹介いたします。さらに、セミナー後には、参加者・講師・当機構技術員との情報交換が可能な技術交流会を開催いたします。
近年、カーボンニュートラルの実現とモビリティの進化に向けて、自動運転・コネクテッド化・電動化技術が加速しています。そのなかで、電動車(xEV)や燃料電池車(FCV)におけるパワートレインの電動化やEV部品等について、EMCに対する要求がこれまで以上に強く求められることが想定されます。
本セミナーでは、自動車メーカーのEMC有識者をお招きし、サプライヤーの皆さまへ向けて、今後の『車載機器に求められるEMC性能』について最新の規格動向を交えながら解説いただきます。この機会にぜひご活用ください。
※WEBでの開催はございません。
120名(技術交流会は40名)
【自動車の EMC の規格動向と SDV 開発にむけた取り組み】
トヨタ自動車株式会社
デジタルソフト開発センター 電子性能開発部
野島 昭彦 様
■講演内容
自動車のEMC型式認証基準であるUN-R10は、エミッションCISPR 12/25/36、RFイミュニティーISO 11451/11452シリーズ、電気雑音ISO 7637シリーズ、静電気ISO 10605、充電関係IEC 61000シリーズなど多くの技術規格を引用しており、これらの改正動向について解説していただきます。また、SDVでのEMC性能開発に向けたJASO D020, TP23002, TP25001などの規格概要を紹介するとともに、今後の自動車EMC性能開発についてお話しいただきます。
■講師プロフィール
1986年にトヨタ自動車株式会社へ入社後、オーディオやナビの開発、ITS企画、ADAS開発企画を担当。2000年代初頭よりEMC性能開発に従事するとともに、ISO、CISPR、IEC、自動車工業会、自動車技術会等で自動車の型式認証基準や国際規格策定作業に参画。
【最新の自動車EMC動向と日野自動車の取り組み】
日野自動車株式会社
電子電装開発部 電子電装実験グループ
水谷 博之 様
■講演内容
これまで自動車メーカー各社は、独自の実車試験方法や部品試験方法を規定し、EMC品質を確保してきました。近年、電動車両や先進安全装置などの先端技術に各社が注力する一方で、従来装置に関しては、業界全体の負荷の低減のため、産業界が一体となり、評価方法の共通化の取り組みが進められています。このような環境における日野自動車様の取り組み事例についてご紹介いただきます。
■講師プロフィール
高周波機器の設計、自動車メーカーや試験所でのEMC試験評価業務を経て、2009年より日野自動車株式会社でEMC試験に従事し、大型車用電波暗室の導入や車両認証受験などを主導する。2011年からは、自動車技術会、自動車工業会のEMC関連委員会活動に参加し、2014年よりCISPR/D、ISO/TC22/SC32/WG3国際標準化活動にエキスパートとして参画。2026年に自動車技術会CISPR分科会の分科会長に就任。
【JASO D019/D020とEMC不具合事例に学ぶ試験品質確認のポイント】
ダイハツ工業株式会社
くるま開発本部 電子プラットフォーム開発部 電子機能実験室
谷川 茂忠 様、米澤 稔浩 様
■講演内容
近年発行されたJASO D019およびJASO D020を題材に、それぞれの適用範囲や活用事例を通じて、自動車部品に求められるEMC評価の考え方について解説いただきます。また、自動車で実際に発生したEMC不具合事例を紹介しながら、設計・評価段階で留意すべきポイントを考察します。さらに、EMC単体試験における確認ポイントや試験品質確保の重要性について、実務的な観点から紹介いただきます。
■講師プロフィール
ECUハードウェアの設計や開発を長年担当した後、2023年より車両EMC開発、認証業務に従事。2026年から自動車技術会にて自動車の国内規格の策定に参画。
【自動車EMCの課題とリバブレーションチャンバーの最新動向】
一般財団法人日本品質保証機構
総合製品安全部門 計画室 品質・技術・教育管理グループ
塚原 仁
■講演内容
自動車EMCに関する国際規格は、CISPR・ISOなどにおいて活発な審議が行われています。現在審議中のホットな話題として、GHz帯の試験サイトの要件と試験品質の確保、それに対応するためのリバブレーションチャンバー法の優位性など、今後のキーとなる技術をご紹介いたします。
■講師プロフィール
日産自動車株式会社で30年以上にわたり自動車EMCの技術開発に従事。JQA入構後も、自動車技術会やCISPR、ISO、IEC TC69などの国内外の委員会へ参加し、標準化活動に幅広く携わる。