2023年9月28日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構では、2023年11月10日(金)、トヨタ自動車株式会社様と日産自動車株式会社様から講師をお迎えし、「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナーを開催いたします。
9月に東京都八王子市にて開催いたしました同テーマのセミナーは、参加者の方より「業界の最新情報を知るよい機会になった」という声をいただくなど、盛況のうちに終了することができました。
9月開催のセミナーの様子:
「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナー 開催のご報告
現在、自動車業界では、「100年に一度の変革期」と言われるように、自動車に搭載される電子機器はこれまでにない領域へ進化を続けています。xEV(電動車)のさらなる普及、拡大や、高度な自動運転の実用化に伴い、新しい領域での技術活用が迫られると同時に、EMCに求められる性能も大きく変化・進化していくことが予想されます。
本セミナーでは、自動車メーカーのEMC有識者をお招きし、サプライヤーの皆さまへ向けて『今後自動車部品に求められるEMC性能』について、最新の規格を交え解説いただきます。ぜひ、この機会をご活用いただき、皆さまの業務にお役立てください。
100名(対面形式のみ)
【自動車及び車載機器に関するEMC規格と基準動向】
トヨタ自動車株式会社 制御電子システム開発部 電子性能開発室 野島 昭彦 様
■講演内容
世界のOEM、メガサプライヤー、認証ラボのエキスパート達との交渉の成果である自動車ならびに車載部品の最新のEMC試験基準、動向についてご報告いただきます。特に「OEMの観点」から、その狙いや背景とともに、サプライヤー様への期待や今後の課題についても言及いただきます。
■講師プロフィール
2000年代初頭より、車両のEMC性能開発に従事するとともに、ISO、CISPR、自動車工業会、自動車技術会等で自動車の型式認証基準や国際規格策定作業に参画。
【自動車メーカーからサプライヤーへの声】
日産自動車株式会社 電子技術・システム技術開発本部 電子アーキテクチャ開発部 電子信頼性評価グループ
木村 肇 様
■講演内容
CASEによる技術革新等により、EMC技術者も適切かつ迅速に対応することが求められています。その現状に対処すべく、クルマのEMC開発プロセスの全体像、法規・規格、高速通信等の技術動向と課題を、事例を交えてご紹介いただきます。また、複雑化するクルマの開発におけるサプライヤー様への要望と車載機器のEMC開発・試験における課題や方向性についてお話しいただきます。
■講師プロフィール
2002年 日産自動車株式会社入社、以来、電子信頼性技術開発業務に従事。半導体、回路実装、部品EMCの開発に従事後、現在はEMC基盤技術開発を担当。また、2020年からISO、IEC、CISPR等自動車のEMC国際規格策定作業に参画、ICSJ国際シンポジウム委員を務める。
【試験周波数の拡大が求められる自動車EMC】
一般財団法人日本品質保証機構 総合製品安全部門 計画室 参与 塚原 仁
■講演内容
EVはパワエレ機器の大電力化により、低周波でのEMC対策が厳しくなってきている一方、自動運転車は電子機器の高性能化などで高周波でのEMC性能確認が求められるようになってきています。自動車EMCに何が求められているのかなど、EMC試験法における最近の話題をご紹介します。
■講師プロフィール
日産自動車株式会社にてEMC業務に従事。2020年、当機構に入構。
ISO/TC22/SC32/WG3 、TC69、TC106、 CISPR/Dエキスパートとして標準化活動に参画。
【車載機器EMC規格の最近のトピック CISPR25他】
一般財団法人日本品質保証機構 総合製品安全部門 計画室 参与 前田 幸司
■講演内容
電動化の加速、5Gの普及などに対応すべく、車載機器EMCのISO、CISPR規格の改正が進められています。今回は、CISPR25を中心に、規格改正の経緯と現在検討中の課題など、最近の話題をご紹介します。
■講師プロフィール
株式会社アイシンにて開発製品の信頼性保証業務全般に従事。2023年、当機構に入構。ISO/TC22/SC32/WG3、CISPR/Dエキスパートとして標準化活動に参画。
満席のため、受付は終了いたしました。