車載イーサネットの性能評価

概要

自動車には、運転を制御するためのさまざまな電子機器が搭載されています。最近では、自動ブレーキをはじめとする運転支援装置や自動運転機能などの搭載が主流になりつつあり、自動化とともに電動化が今後さらに進んでいくことが予想されます。これらを実現するためには、軽量化・高速化が可能なネットワークや制御システム構造、いわゆるE/E(電気/電子)アーキテクチャの刷新が必要となります。
近年、次世代の自動車に搭載されるネットワークとして情報処理能力が高く、幅広い通信帯域に対応できるイーサネット(Ethernet)の採用が増加しています。
イーサネットとは家庭やオフィス等で使用されている有線LANの通信規格のことで、中でも「車載イーサネット」は、バックボーンネットワークやADAS、インフォテインメントなどの役割を果たすため、次世代の車用ネットワーク技術として注目されています。

車載イーサネット

方式 用途 通信レート、ケーブル長等
802.3bw
100BASE-T1
自動車用 シングル平衡ツイストペアーケーブル
100 Mbps(15m)
802.3bp
1000BASE-T1
自動車用、
産業用
シングル平衡ツイストペアーケーブル
1000 Mbps(15m)
802.3ch
マルチギガ
車載イーサネット
自動車用 2.5GBASE-T1 : 2.5 Gbps(15m)
5GBASE-T1 : 5 Gbps(15m)
10GBASE-T1 : 10 Gbps(15m)

当機構が実施する車載イーサネット評価試験

自動車法規UN ECE R10に基づくイミュニティ機能として、車両データバスの機能を確認する「802.3bw 100BASE-T1」方式の車載イーサネット性能評価を実施しています。最新の測定システムを使用し、車載イミュニティ試験環境下でも影響なく、物理層の通信品質を容易に判定することが可能です。

測定システム仕様

イミュニティ試験時にループバックモードで、SQI※1、BER※2を測定し、信号エラー発生時には瞬時に視覚的に確認できる仕様となっています。

  • ※1 SQI値(Signal Quality Indicator):信号とノイズの比を元に算出される SNRマージンの指標
  • ※2 BER(Bit Error Rate):受信総ビット数中に含まれるエラービット数の比

測定システムテスタユニット表示画面

通常動作状態通常動作状態

エラー表示状態エラー表示状態

※通信エラー発生時に、視覚的にアラート表示され、グラフ表示も可能です。

測定システムALSE 試験配置例

測定システムALSE 試験配置例

※光BOXは電気的絶縁状態で使用可能で、ALSE以外のイミュニティ試験でも使用可能です。

ページの先頭へ