サービスロボット(ISO 31101)

概要

サービスロボットは人と共存する環境での使用が意図されていることから、製品本体だけではなく、運用面でもサービス受益者に危害が及ばないよう管理することが求められています。

ISO 31101は、サービスロボットを活用するサービス提供者に対して、安全運用のためのマネジメントシステム要求事項を規定した国際規格です。この規格はJIS Y 1001をベースとして2023年11月に発行されました。

当機構では、ISO 31101に基づくマネジメントシステムの構築に向けた技術支援サービスを提供しています。

ISO 31101 要求事項の概要

ISO 31101は、ほかのマネジメントシステムと同様、PDCAモデルを採用した安全マネジメントシステム要求事項になっています。

ISO31101 要求事項の概要

安全なサービスを提供するためには、リスクの特定が不可欠です。ISO 31101では、計画の段階において企画したサービスのリスクアセスメントを実施し、運用における安全要件を特定することが要求されています。

また、ISO 31101においては、一般的なマネジメントシステム要求に加えて、リスクコミュニケーションが重要なポイントです。

リスクコミュニケーションの例

  • ロボットの残留リスクおよび事故やヒヤリハットなどの情報をメーカーと共有
  • リスクに関する情報をユーザに伝達

サービスの安全情報を管理・評価し、マネジメントシステムの継続的改善のための反復プロセスを行うことで、安心・安全なロボットサービスを実現することが求められています。