FSSC 22000(食品安全)
概要
ISO 22000をベースに、より確実な食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム規格
FSSC 22000は、ISO 22000を追加要求事項で補強した食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。
GFSI(Global Food Safety Initiative)によって、ベンチマーク規格の一つとして承認されています。
対象組織
次の6カテゴリーの製品にかかわる製造業
- 腐敗しやすい動物性製品(ハム・ソーセージや乳製品、水産加工物など)
- 腐敗しやすい植物性製品(果物や野菜のジュースなど)
- 腐敗しやすい動物性および植物性の混合製品(ピザやサンドイッチ、惣菜など)
- 常温保存品(缶詰や砂糖など)
- 化学製品(ビタミンや添加物など)
- 包装資材(直接もしくは間接的に食品にふれるもの)
規格の特徴
- ISO 22000の内容を包含し、さらにISO/TS 22002-1(またはISO/TS 22002-4)およびFSSC独自の追加要求事項が加わった国際規格
- GFSI承認規格であり、世界の食品関連企業に支持が広がることが予想される
- 認証登録は製造サイト単位
規格の狙い
FSSC 22000は、次の点を実現するための要求事項を定めています。
- 消費者に安全な食品を提供することを目的とした食品安全マネジメントシステムの確立
認証取得の効果
- 食品の安全な提供に関するリスクの低減
- 業務効率の改善や組織体制の強化
- 仕事の見える化による業務継承の円滑化
- 継続的な改善による企業価値の向上
- 法令順守(コンプライアンス)の推進
- 海外企業を含む取引要件の達成
ISO 22000、ISO 9001-HACCPとの関係
FSSC 22000とISO 22000、ISO 9001-HACCPとの関係は下図のようになります。
規格の構成
FSSC 22000は、次の3つで構成されます。
- 食品安全マネジメントシステム(ISO 22000)
- 前提条件プログラム(ISO/TS 22002-1またはISO/TS 22002-4)
- 追加要求事項