産業用ロボット(ISO 10218)

概要

産業用ロボットは工場などで“ものづくり”を行うために使用される機械です。
産業用ロボットは、作業の効率化に大きく貢献する一方、安全への配慮を怠ると労働者に危険が生じるおそれがあることから、さまざまな法律や規制が定められています。ISO 10218は産業用ロボットの安全性に関する国際規格であり、当機構ではISO 10218に関する国際標準化活動に参画しています。この活動を活かし、産業用ロボットの開発段階からの技術サポートや評価・認証サービスを提供しています。

ピクト

当機構では、以下の国際規格に基づいて産業用ロボットの安全性評価・認証を行います。

ISO 10218(産業用ロボット)

ISO 10218は産業用ロボットの安全規格で、パート1およびパート2の2部から構成されており、特定の機械や機械グループの安全要件を詳細に扱う、分野別規格(タイプC規格)に位置付けられ、産業用ロボットおよび産業用ロボットシステムに現れる特定の危険源を意識して作成された規格類です。

ISO 10218-1
(JIS B 8433-1)
ISO 10218-2
(JIS B 8433-2)
ISO/TS 15066
産業用ロボットの設計および製造上の安全の保証のための安全要求事項です。産業用ロボット単体に対する安全要求を規定しています。 ロボットインテグレーション、設置、機能試験、プログラミング、運転、保守および修理における人への安全防護の要求事項を規定しています。 人と作業空間を共有しながら動作する人協働ロボットが注目されており、人協働システムと作業環境の安全性に関する技術仕様書であるISO/TS 15066があります。