さまざまな製品やシステムに対して、電気・電子・プログラマブル電子制御による安全機能を実装することで、リスクを許容可能なレベルにまで低減させる「機能安全」という考え方が広まっています。
当機構では、機能安全に関する国際規格IEC 61508をはじめ、車載用電気電子システム(ISO 26262)など各ドメインの機能安全規格に基づく評価・認証サービスを提供しているほか、機能安全システムに適用可能なコンポーネント(センサー等)評価・認証サービスを提供しています。また、各機能安全規格の解説・導入・実現・検証(V&V)の各段階で技術支援 を行っています。
ISO 26262は車載用電気電子システムの設計・開発から廃棄に至るまでのライフサイクルにおいて、取り扱うリスクの程度に応じた安全の評価が要求されている機能安全規格です。2018年12月に第二版が発行されました。
これにより、新たに対応が求められるサプライヤーが増え、より厳格な開発プロセスや開発体制の整備が必要となることが想定されます。
IEC 61496は、安全センサーの製品安全規格であり、求められる安全性のタイプごとにパフォーマンスレベル(PL)や安全度水準(SIL)が規定されています。
さらに、IEC/TS 62998-1は、2019年5月に発行された新しい規格で、これまでの安全センサーではカバーされていない屋外用途や複数のセンサーによって安全センサーシステムを構築するセンサーフュージョンといった新しい考え方が導入され、パフォーマンスレベル(PL)や安全度水準(SIL)にも対応しています。
機械から人を保護することを目的としたセンサーの規格であり、駅などの公共の場所で使われる新たなソリューションへの活用も期待されています。