当機構はISO 14001の審査やGHG排出量検証等をはじめとする環境に深く関連する事業を行っています。このような背景から、未来を担う世界の子どもたちの地球環境を考えるきっかけとなることを目指し、1999年より本コンテストを開催しております。世界中の子どもたちが地球環境について考え、豊かな自然から受けた感動を描き、自らの潜在能力を引き出す機会となることを願っています。
なお、2016年には本コンテストが環境省主催の「地球温暖化防止活動 環境大臣表彰」を受賞しました。これを一層の励みにして、引き続き本コンテストを続けていきたいと思っています。
作品は、日本の小学校や中学校はもとより、世界各国から応募されています。UNICEFや大使館、JICA、認証機関ネットワークIQNetを通じて、これまでに100を超える国々から届けられました。特に開発途上国では初めて絵を描く子どもも多く、学びの中で地球環境を考える大変良い機会になっているとの感謝の声をいただくことも多くあります。
クレヨンと画用紙は、参加奨励賞として当機構が贈ったものです。
第1回より、日本の画家、絹谷 幸二先生に審査委員長を務めていただいています。
1943年奈良県生まれ。1966年東京芸術大学絵画科油画卒業、1968年同大学院修了。芸大卒業後、1971年にイタリアへ留学、ヴェネツィアでアフレスコ古典画(フレスコ画)の技法を研究する。1974年、当時史上最年少で安井賞を受賞、若手洋画家として期待される。その後メキシコ留学などを経て、1993年東京芸術大学教授に就任、後進を育てる。2000年に日本芸術院会員となる。2010年、東京芸術大学名誉教授に就任。代表作に長野冬季オリンピック公式ポスター等多数。
1年に1回の、このコンテストの審査を毎年とても楽しみにしております。こんないい絵は他に見ることが出来ず、それは子どもたちが心で感じて描いてくる絵だからでしょう。我々審査員も、それぞれが「自分はこの絵が好きだ」という直感と、心に感じた絵を選んでいます。私の師である小磯良平も、「上手い下手で選ぶのではなく、自分が好きだと思ったものを選ぶこと、また自分が好きなものを描かなくてはならない」と教えてくださいました。(以下、略)
子どもたちのメッセージが込められた作品を、全国各地の美術館等で展示しており、多くの方にご覧いただくことで美しい地球を未来へ引き継ぐための取り組みが広がることを願っています。
これまでに寄せられた世界各国の子どもたちのすばらしい作品をより多くの方々にご覧いただくために、作品の貸し出しを無料で行っております。まずは、コンテスト事務局までお電話(03-3546-3631)にてお問い合わせください。
笠間日動美術館(茨城県)での展示風景