2024年8月1日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構では、2024年9月12日(木)、トヨタ自動車株式会社様、日産自動車株式会社様、スズキ株式会社様から講師をお迎えし、「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナーを開催いたします。
カーボンニュートラル社会の実現に向けた、電動自動車(EV)、燃料電池車(FCV)、ハイブリッドカー(HEV)の昨今の普及に伴い、バッテリーの大容量化、パワートレインの電動化等、EV部品を取り巻く環境は日々変化しています。そのなかで、車載機器EMCに対する要求も大きく変化していくことが予想されます。
本セミナーでは、自動車メーカーのEMC有識者をお招きし、サプライヤーの皆さまへ向けて、今後の『車載機器に求められるEMC性能』について最新の規格動向を交えながら解説いただきます。この機会にぜひご活用ください。
※WEBでの開催はございません。
90名(対面形式のみ)
『自動車及び車載機器に関するEMC規格と基準動向』
トヨタ自動車株式会社 デジタルソフト開発センター
電子性能開発部 野島 昭彦 様
[ 講演内容 ]
自動車のEMC型式認証の国際規格であるUN-ECE-R10が2025年に改定される見込みとなりました。また、自動車技術会では、基準適合や性能確保を目的とし、JASO規格などを発行しており、2023年に発行されたJASO TP 23002 標準試験ガイド文書に続き、2024年3月には、JASO D020 自動車用電気電子部品のインピーダンス等価性試験方法が発行されています。これらの規格・基準制定の背景や狙い、および課題について解説いただきます。
[ 講師プロフィール ]
2000年代初頭より、車両のEMC性能開発に従事するとともに、ISO、CISPR、自動車工業会、自動車技術会等で自動車の型式認証基準や国際規格策定作業に参画。
『自動車メーカーからサプライヤーへの声』
日産自動車株式会社 電子技術・システム技術開発本部 電子アーキテクチャ開発部
電子信頼性評価グループ 木村 肇 様
[ 講演内容 ]
CASE等による技術革新により、EMC技術者も適切かつ迅速に対応することが求められています。その現状に対処すべく、クルマのEMC開発プロセスの全体像、法規・規格、高速通信等の技術動向と課題を、事例を交えてご紹介いただきます。また、複雑化するクルマの開発におけるサプライヤー様への要望と車載機器のEMC開発・試験における課題や方向性についてお話しいただきます。
[ 講師プロフィール ]
2002年 日産自動車株式会社入社以来、電子信頼性技術開発業務に従事。半導体、回路実装、車載機器のEMC開発に従事。現在はEMC基盤技術開発を担当。また、2020年からISO、IEC、CISPR等自動車のEMC国際規格策定作業に参画。他に、日本自動車研究所(JARI)電池充電標準化WG/EMC-SWG、JEITA TC47 半導体EMCサブコミッティ アドバイザー、首都圏モビリティEMC技術研究会(MMEMC)会長を務める。
『車両開発におけるアンテナに混入するノイズ課題について』
スズキ株式会社 四輪動体系CAE/MBD統括部
燃費・電費グループ 内田 宏正 様
[ 講演内容 ]
車両の電動化とインテリジェント化に伴い、車載アンテナの受信性能への影響が懸念されるケースが増加しています。コネクティッド化によるアンテナ数の増加、安全性要求からの追加装備など、開発初期段階からの対応は必須です。EMC性能開発のいち側面として、車両開発における課題とその対応事例についてご紹介いただきます。
[ 講師プロフィール ]
四輪の外装電装部品の設計を経て、車載アンテナの性能評価、シミュレーション技術開発及びアンテナへのノイズ評価に従事。2023年よりEMCのシミュレーション技術開発を担当。2013年より自動車技術会において、自動車の国際規格、国内規格策定作業に参画。