2024年9月18日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構では、2024年11月8日(金)、トヨタ自動車株式会社様、マツダ株式会社様、スズキ株式会社様から講師をお迎えし、「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナーを開催いたします。
カーボンニュートラル社会の実現に向けた、電動自動車(EV)、燃料電池車(FCV)、ハイブリッドカー(HEV)の昨今の普及に伴い、バッテリーの大容量化、パワートレインの電動化等、EV部品を取り巻く環境は日々変化しています。そのなかで、車載機器EMCに対する要求も大きく変化していくことが予想されます。
本セミナーでは、自動車メーカーのEMC有識者をお招きし、サプライヤーの皆さまへ向けて、今後の『車載機器に求められるEMC性能』について、10月に開催される国際会議の結果など最新の規格動向を交えながら解説いただきます。 この機会にぜひご活用ください。
※WEBでの開催はございません。
90名
『自動車及び車載機器に関するEMC規格と基準動向』
トヨタ自動車株式会社 デジタルソフト開発センター
電子性能開発部 野島 昭彦 様
[ 講演内容 ]
自動車のEMC型式認証の国際規格であるUN-ECE-R10が2025年に改定される見込みとなりました。また、自動車技術会では、基準適合や性能確保を目的とし、JASO規格などを発行しており、2023年に発行されたJASO TP 23002 標準試験ガイド文書に続き、2024年3月には、JASO D020 自動車用電気電子部品のインピーダンス等価性試験方法が発行されています。これらの規格・基準制定の背景や狙い、および課題について解説いただきます。
[ 講師プロフィール ]
2000年代初頭より、車両のEMC性能開発に従事するとともに、ISO、CISPR、自動車工業会、自動車技術会等で自動車の型式認証基準や国際規格策定作業に参画。
『自動車用電気電子部品のEMC試験法とその運用』
マツダ株式会社 電子性能開発部
EMC/AVC実研グループ 手島 由裕 様
[ 講演内容 ]
2023年に発行されたJASO TP 23002「自動車用電気電子部品のEMC試験法に関するガイダンス」を題材に、「自動車メーカーが考える部品EMC試験法」と、その「試験品質の確保」について解説いただきます。また、業界内で大きな課題となっている「素子変更起因の再試験」への対応についても、近年発行の関連JASOを踏まえてご紹介いただきます。
[ 講師プロフィール ]
長年車載オーディオ/ラジオノイズ開発に従事の後、2016年よりEMC開発マネジメントを兼務。マツダEMCラボ認定監査を担当するとともに、自動車工業会や自動車技術会において、自動車の国際規格・国内規格の策定作業に参画。
『車両開発におけるアンテナに混入するノイズ課題について』
スズキ株式会社 四輪動体系CAE/MBD統括部
燃費・電費グループ 内田 宏正 様
[ 講演内容 ]
車両の電動化とインテリジェント化に伴い、車載アンテナの受信性能への影響が懸念されるケースが増加しています。コネクティッド化によるアンテナ数の増加、安全性要求からの追加装備など、開発初期段階からの対応は必須です。EMC性能開発のいち側面として、車両開発における課題とその対応事例についてご紹介いただきます。
[ 講師プロフィール ]
四輪の外装電装部品の設計を経て、車載アンテナの性能評価、シミュレーション技術開発及びアンテナへのノイズ評価に従事。2023年よりEMCのシミュレーション技術開発を担当。2013年より自動車技術会において、自動車の国際規格、国内規格策定作業に参画。
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