2025年8月1日
一般財団法人日本品質保証機構
当機構では、2025年9月19日(金)、トヨタ自動車株式会社様、マツダ株式会社様、株式会社SUBARU様から講師をお迎えし、「自動車メーカーが考える車載機器のEMC性能」セミナーを開催いたします。
近年、カーボンニュートラル実現とモビリティの進化に向けて自動運転や電動化技術が加速しております。そのなかで、電動車(xEV)や燃料電池車(FCV)におけるパワートレインの電動化やEV部品等について、EMCに対する要求がますます厳しくなっていくことが予想されます。
本セミナーでは、自動車メーカーのEMC有識者をお招きし、サプライヤーの皆さまへ向けて、今後の『車載機器に求められるEMC性能』について最新の規格動向を交えながら解説いただきます。この機会にぜひご活用ください。
※WEBでの開催はございません。
100名
【自動車及び車載機器に関するEMC基準と規格動向】
トヨタ自動車株式会社 デジタルソフト開発センター 電子性能開発部
野島 昭彦 様
■講演内容
自動車のEMC型式認証の国際基準UN-ECE-R10の第7版が、2025年6月に施行されました。第7版では、イミュニティ試験周波数範囲の上限が6GHzまで拡張され、これは、同月に発行されたISO11451-1第5版と変調条件など整合が図られたものです。また、エミッション規格であるCISPR12も、15年ぶりの改定となる第7版が7月に発行されました。国内では、自動車技術会において、基準適合や性能開発を目的としたJASO規格を発行しています。これらの規格改正の背景や狙い、および今後の車両開発に向けた課題について解説いただきます。
■講師プロフィール
2000年代初頭より、車両のEMC性能開発に従事するとともに、ISO、CISPR、自動車工業会、自動車技術会等で自動車の型式認証基準や国際規格策定作業に参画。
【自動車用電気電子部品のEMC試験法とその運用】
マツダ株式会社 電子性能開発部 EMC/AVC実研グループ
手島 由裕 様
■講演内容
2023年に発行されたJASO TP 23002「自動車用電気電子部品のEMC試験法に関するガイダンス」を題材に、「自動車メーカーが考える部品EMC試験法」と、その「試験品質の確保」について解説いただきます。また、業界内で大きな課題となっている「素子変更起因の再試験」への対応についても、近年発行の関連JASOならびにその最新動向を踏まえてご紹介いただきます。
■講師プロフィール
長年、車載オーディオ/ラジオノイズ開発に従事の後、2016年よりEMC開発マネジメントを兼務。マツダEMCラボ認定監査を担当するとともに、自動車工業会や自動車技術会において、自動車のEMC国際規格・国内規格の策定作業に参画。
【自動車EMCにおけるサプライヤー様との協業について】
株式会社SUBARU 技術本部 E&Cシステム開発部 E&C性能開発二課
金田 拓也 様
■講演内容
社会における自動車へのニーズが大きく変わりつつあり、関連法規や規格の改定も進む中、EMCについてもより迅速な作り込みが求められています。EMCを取り巻く関連法規・規格の技術動向と課題を、SUBARU様の事例を交えてご紹介いただきます。
また、これからのEMC開発における課題をサプライヤー様と両輪駆動で協業し乗り越えるべく、SUBARU様からの要望と車載機器のEMC開発・試験における課題や方向性についてお話しいただきます。
■講師プロフィール
1999年入社。多段AT・スポーツAWDの実験を経て、2009年から認証要件含めたEMC性能評価に従事。2009年より自動車技術会及び自動車工業会において自動車の国際規格、国内規格策定作業に参画。