株式会社共和電業様

計測器メーカーとして、JCSS/ASNITE認定校正機関の一面も

株式会社共和電業 ひずみゲージ 株式会社共和電業 ひずみゲージ 株式会社共和電業 ひずみゲージ

株式会社共和電業は、高性能なひずみゲージをはじめ、ひずみゲージを用いた各種センサや測定器、計測システムを開発・製造・販売している。 同社の製品・サービスは、自動車や航空機、鉄道などの輸送機器や、高層ビル・橋梁といった建造物における安全性や強度の評価、各種試験に活用され、計測を通じて安全性の向上や先端技術の開発に寄与してきた。

また、同社は計測器の校正サービスも提供しており、JCSS認定校正では「電気(直流・低周波)」「時間・周波数及び回転速度」「力」「振動加速度」の4区分、ASNITE認定校正では「遠心加速度」の1区分、計5区分の認定校正事業者としての側面も有している。

「近年は、ISO/IEC 17025やIATF 16949※1など、国際規格への対応が求められるケースが増えています。特に自動車業界では、規格に準拠していない製品は購入・使用しないという方針の企業もあります。こうしたなかで、規格に対応した校正の重要性やトレーサビリティ確保への意識も広がってきているように感じます。かつては、校正業務は“縁の下の力持ち”のような存在でしたが、現在ではその重要性が一層高まっており、やりがいも大きくなっています」(山口氏)。

※1 IATF 16949:
自動車産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格

品質・製品本部 標準器室 山口 竜也 氏 品質・製品本部
標準器室
山口 竜也 氏
品質・製品本部
標準器室
山口 竜也 氏

30年以上の信頼関係を背景に実現した操舵力角計の認定校正

株式会社共和電業とJQAのかかわりは長く、1990年代ごろから同社が社内の標準器として使用する計測器の校正を通じて関係が始まり、両社の関係は30年以上に及ぶ。
さらに同社は、品質マネジメントに関する国際規格ISO 9001および環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO 14001についてもJQAで認証を取得している。

そうしたなか、2021年には同社が製造・販売する操舵力角計について「JQAで認定校正が実施できないか」とのご相談をいただいた。操舵力角計は自動車の操縦安定性を評価するための計測器であるが、当時JQAにおいては認定校正として対応することが容易ではない状況にあった。そこで両社で連携し、校正方法の確立や不確かさの評価方法などの検討を重ね、約1年にわたる試行錯誤の末、IATF 16949に対応可能なA2LA認定を取得した。

株式会社共和電業 操舵力角計 株式会社共和電業 操舵力角計 株式会社共和電業 操舵力角計
技術本部 特注品技術部 変換器グループ 課長 関谷 剛 氏 技術本部 特注品技術部
変換器グループ
課長 関谷 剛 氏
技術本部 特注品技術部
変換器グループ
課長 関谷 剛 氏

「きっかけは、自動車業界のお客さまから、各種試験で使用する計測器についてはIATF 16949規格に対応した認定校正を行ったものを使用したいとのご要望があったことです。操舵力角計はトルクと角度の校正が必要となるため、両方の認定校正に対応できることに加え、信頼性の高い校正が可能であるJQAに協力をお願いしました。シンボル付きの校正証明書を入手できるようになったことで、お客さまからの信頼性向上につながり、海外市場を含めた販路拡大の一助となっています」(関谷氏)。

最後にJQAに対する評価や今後の期待についてお聞きした。

「JQAは校正の認定範囲が広く、さまざまな計測器の校正を安心して依頼できる点に大きな魅力があります。また、ISO認証や内部監査なども含め、会社全体を通して切り離せない関係にあるので、今後も難しい要望にお応えいただきながら、末長くお付き合いいただければと思います」(関谷氏)。

「JQAは校正の重要性に対する意識が非常に高く、こちらの意図を汲み取ってきめ細やかに対応していただけるので助かっています。また、社内でもJQA計測セミナーを活用しており、2026年度も計測管理に関するカスタマイズセミナーを依頼する予定です。今後は、校正のプロフェッショナルとして、計量トレーサビリティの重要性についての発信をさらに強化していただけることを期待しています」(山口氏)。