JQA

Yusaku Konishi
小西 優作2016年 入構 計量計測センター 計量計測部 熱・力学計測課

国家標準と
お客さまの計測器とを
“つなぐ”という仕事が
魅力だった。

モノづくりに使われている、モノサシやハカリなどの計測機器。実際は計測器が示す値にはズレが生じていることがあります。そのズレを明確にするのが「校正」業務です。お客さまから計測機器をお預かりし、JQAにある標準器との値の比較を行うのです。さらに、測定時の室温などの環境や作業方法により、どうしても発生してしまう値のばらつきを“不確かさ”と呼び、これらを±0.1℃のように証明書へと記載します。この“不確かさ”が必要なのは、例えば、ある製品の規格により、その部品を「23℃±0.5℃での環境下で製造しなければならない」などのとき。校正結果と“不確かさ”をもとに信頼性を担保しているのです。はじめ、私は「校正」という仕事を知りませんでした。「科学や技術の根幹に携わる仕事をしたい」と、研究職を中心に就職活動をするなかで、偶然JQAと出会ったのです。そして、実際に業務を見せてもらったときに、研究所に似た雰囲気に魅力を感じたこと、またJQAは国内でも数少ない標準器を扱っており、自身で校正した値に確固たる根拠があり、それが国家標準へとつながっていくことが「根幹に携わる仕事」と感じ、入構を決めたのです。

校正を行うためには、
正確な環境づくりが
大切。

現在、私が担当しているのは温度・湿度・露点計の校正業務です。街で見る温度計や湿度計の値は、細かくても小数点第1位までだと思います。しかし、精密機器メーカーで使われる計測機器になると、相対湿度が0.01%まで正確に測ることが必要になります。温度はさらに厳しくて、0.001℃まで必要となることも。そのため、国内最高精度の温度・湿度計を用い、桁数も0.01%、0.001%までを校正することもあります。これらの業務のなかで今、最もやりがいを感じているのは、室温より高い温度の環境で行う露点校正です。校正を行う上で最も重要なのは、求められる環境を正確につくることですが、その環境が高温の場合、検査室の室温が影響を与えてしまうのです。
特に湿度を校正する上で最も注意が必要なのは結露です。結露があると湿度の値が正しく測定できないため、環境をつくる機器と計測を行う場所をつなぐ30cmほどの管を保温材で巻くなどし、厳密な温度管理をしているのです。この露点校正は難易度が非常に高く、技術者として力量を求められるもの。難しいテーマを任されることは、自分の誇りにもなっています。
PAGE TOP