JQA

Nanami Nakagawa
Nanami Nakagawa2020年 入構 安全電磁センター 試験部 安全試験2課

治すために、
万が一でも
傷つけることなど
ないように。

高校生のときから将来は医療に関わる職に就きたいと考えていました。大学も医療機器や義足などを工学的に研究する学科へ。JQAに興味を持ったのは、就職先を検討しているときに見た糖尿病の家庭用注射針です。JQAマークが書かれており、「これは、なんだろう」と思って調べたのがきっかけでした。そして、今は医療機器の安全試験を担当しています。お客さまからお預かりした医療機器について国内もしくは国際規格に基づき試験を行い、評価を行うのが主な仕事です。試験の具体的な内容としては、温度試験として通常動作中に製品の表面温度や内部温度を測定し基準以下であるかを確認。基準は規格により定められており、その製品が人に触れて使用されるか、手の届く場所で使用されるか、それとも遠隔で使用されるかによっても異なります。また、機械的試験では製品に特殊なハンマーであえて衝撃を加えたり落下をさせて、損傷について調査。表面が損傷しても、回路など人が触ると危険な部分が露出しない設計になっているかを確認します。そのほか、人体を模擬したフィルターを使い漏洩電流を測定する電気的試験なども行い、医療機器が安全で安心に使用してもらえるようにチェックしています。

さまざまなメーカーの
新製品・新モデルを
家庭にある機器から
手術室の機器まで。

このようなチェックを電気メスや血圧計、エコー、眼底測定器など、これまで50台以上にわたり行ってきました。最近では内視鏡を担当。普段の生活では接点のない機器を自分の手で動かしたり、その中身について分析できるのは、この仕事の面白さの一つだと感じています。また、一つのメーカーに縛られないため、多くの企業の技術の結晶を覗くことができるのも面白いです。さらに、お客さまからものづくりへの情熱を感じられるのも醍醐味。もし、医療機器が安全基準に満たなかった場合、その結果をJQAからお客さまへ説明します。そうすると、お客さまは試行錯誤を重ねて改良。それを私たちが再度試験する…。このやりとりは、医療機器が安全だと判断できるまで、諦められることなく続きます。このような毎日の仕事のなかで、私の今後の目標はもっと電気的な知識を身に付けること。回路の構成を見ただけで「ここに熱が溜まる」、「ここが漏電して感電しやすい」などが判断でき、的確な試験を行えるようになりたいと考えています。そして、最終的にはお客さまやJQAの先輩後輩に限らず、いろんな人にアドバイスを求められるような頼られる技術者になりたいです。
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