検証後の結果は、最終的に校正証明書としてまとめるのですが、英文での作成を依頼されることもあります。JQAが発行するA2LAやJCSSなどの認定ロゴ入り校正証明書は世界中で通用するからです。校正した計測器が海外のものづくりの現場でも使われていることを想像すると、改めて社会への貢献度の高さを実感します。また、お客さまの工場などへ訪問して計測器の検証を行う出張校正は、特にやりがいを感じられる仕事です。ものづくりの現場に校正用のブースを作っていただくので、計測器がどのように役に立っているのかを直接見ることができるからです。「正確に校正しないと、このお客さまたちを困らせてしまう」と責任を感じながら、緊張感を持って挑んでいます。そんな私の今後の目標は、まず長さに関する数多くの計測器の校正を極めること。科学技術の進歩によって新しい計測器が開発されるなかで、今JQAとして認定できる品目を増やすプロジェクトにも参加しています。そして、長さを極めたら、その他の分野も奥が深くて面白そうなので、ぜひ挑戦してみたい。より多くのお客さまとこれからの産業界をコツコツと支えていきたいと考えています。