どのような組織がISO 39001に取り組んでいますか?
物流関連企業やタクシー、バス会社など、自動車を主業務に利用する組織はもちろんのこと、社用車・営業車を所有する組織など、道路交通にかかわるあらゆる組織の方々が対象となります。
ISO 39001と運輸安全マネジメントの違いは?
ISO 39001は任意の制度、運輸安全マネジメントは法律に基づいた義務のある制度です。
ISO 39001と運輸安全マネジメントは要求事項に類似点が多いですが、制度としては異なります。運輸安全マネジメントと比較した場合のISO 39001の主な特徴は以下の3点です。
ISO 39001 (道路交通安全マネジメントシステム) |
運輸安全マネジメント | |
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制度の根拠 | 国際標準化機構(ISO)で策定された国際規格 | 日本の法律(運輸安全一括法) |
対象となる組織 | 道路交通にかかわるあらゆる組織 | 4モード(鉄道・航空・自動車・海運)の運輸事業者 |
取り組みの要否 | 任意 | 法律が定める範囲の事業者は必須 |
取り組みの対象・単位 | 基本的に任意(部署単位が可能) | 法人単位 |
審査/検査の主体 | 当機構などの第三者認証機関 | 国土交通省 および JQAなどの第三者認証機関 |
審査/検査の対象 | 主に製造・サービス部門(管理部門も可能) | 主に経営管理部門 |
証書 | 当機構などの第三者認証機関が発行する登録証 | なし |
運輸安全マネジメントの対象事業者がISO 39001に取り組む際のポイントは?
要求事項の類似点が多く、運輸安全マネジメントで構築した仕組みを活用できます。
運輸安全マネジメントはISO 9001の考え方をベースにしており、同じISO規格であるISO 39001との親和性が高く、運輸安全マネジメントで構築した仕組み(文書類など)を活用することで、一体の仕組みを作ることが可能と思われます。異なる点としては、ISO 39001ではRTSパフォーマンスファクターに基づくリスク分析が要求事項あることです。
ISO 39001認証取得へ向けてJQAでのサポートはありますか?
業務相談と予備評価を通じてサポートする体制がございます。
規格の解釈などISO 39001に関するご相談にお応えしています(有償)。また、ISO 39001に精通したコンサルタントのご紹介も可能です。
業務相談 | 規格の解釈や、マネジメントシステムに関するお悩みやお困りごとに、審査員がお応えします。 |
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予備評価 | 登録審査とは別に、システムの構築・運用状況を審査と同様の形式で確認し、確認結果を報告書にまとめてご提供します。 |
JQAのISO 39001の審査体制は?
ISO 39001に関する教育訓練を修了した約30名の審査員が審査に対応します。
当機構では、ISO 39001専任担当者を配し、ISO 39001審査サービスの質向上に努めています。当機構に所属する(元)国土交通省主任運輸安全調査官を中心に審査員への教育を積極的に進めているほか、運行管理者の資格取得をISO
39001審査員に義務付けています。
また、ISO 39001審査員はISO 9001など他規格の審査員資格も有しているため、ISO 39001審査と他規格の審査を同時に行うことが可能です。
JQAのISO 39001審査の特徴は?
ISO 39001の規格策定段階から携わり、国内最多のISO 39001認証件数を誇ります。また、CSR活動の一環としてISO 39001認証に関する売り上げの一部を寄付しています。
当機構はISO 39001の規格策定段階から参画し、世界初の認証を行っています。この経験と知識を活かしISO 39001認証活動を推進することで、国内最多(2015年10月時点、当機構調べ)のISO 39001認証件数を誇ります。
また、“交通事故による死傷者をゼロにする”というISO 39001の理念の基に、ISO 39001認証に関する売り上げの一部を、公益財団法人 交通遺児育英会および公益財団法人 交通遺児等育成基金に寄付しています。
他に先駆けたISO 39001に関する取り組みに加え、ISO 9001やISO 14001など、多くのマネジメントシステムでの日本一の実績と経験をもとに、お客さまをサポートいたします。