放射線測定器の種類には、個人の被ばく線量を管理する「個人線量計」、照射室からの漏洩放射線の有無を測定する「サーベイメータ」、X線撮影装置などの出力放射線の線量を管理するための「高精度線量計」や「面積線量計」があります。
本稿は、国内では当機構がはじめて実施可能にした「面積線量計の校正」について、開発の背景から校正方法、校正の不確かさまでをまとめた講演資料※です。
※本稿は『計測標準と計量管理』2021 Vol.71に掲載したものと同様になります。
1.はじめに
2.面積線量計
3.線量管理
3.1公衆被ばくと医療被ばく
3.2診断参考レベル
3.3面積線量
4.面積線量計の校正
4.1校正方法
4.2コリメータ
4.3測定結果の比較方法
4.4校正証明書
5.校正の不確かさ
5.1不確かさの主な要因
5.2コリメータ開口面積
5.3散乱線の影響
5.4相対拡張不確かさ
6.おわりに