日本カーソリューションズ株式会社は、主として法人向けのオートリース市場で事業を展開している。社名の通り、リースを入り口に自動車にかかわる多様なソリューションサービスを提供することに力を入れている。同社は、道路交通安全のソリューションもそのサービスの一環としており、自社の方向性に合致したISO 39001に取り組み、約8カ月で認証を取得した。ISO 39001導入の背景から実際の運用、成果などについて代表取締役社長の伊藤 道夫氏にうかがった。
事業における道路交通安全の占める位置づけや、これまでの道路安全対策についてお聞かせください。
顧客のニーズを背景に、当社の重要なサービスと位置づけ、力を入れています。
ISO 39001の認証取得の動機、目的をお聞かせください。
当社社用車の事故に加え、当社リース車両によるお客さまの事故の双方を減らし、サービスの価値を高めるバックグラウンドになると考えました。
ISO 39001認証取得までの流れをお聞かせください。
8カ月間、かなりタイトなスケジュールで達成することができました。
マネジメントシステムの構築・運営体制をご紹介ください。
ISO 14001の体制も活かし、本部単位での運用体制とし、責任者・推進者を設けました。
コンサルティング会社は導入しましたか。
短期間でPDCAをしっかり回す仕組みを作るために導入しました。
RTS方針、RTS目標、RTS詳細目標をお聞かせください。
目標を二重構造にし、努力目標を高く設定しました。
ISO 39001の取り組みで苦労したこと、工夫したポイントをあげてください。
マニュアル作りに力を注ぎ、お客さまにコンサルティングできる人材の育成まで進めました。
従業員に道路交通安全の取り組みを定着させる活動をご紹介ください。
社員向けのポータルサイトや社内イントラのグループウェアで情報発信しました。
ISO 39001導入による効果がありましたらお聞かせください。
社用車、リース車ともに事故が減り、数字で結果が出たほか、お客さまからも反響があります。
ISO 39001を今後の事業にどのように活用されていきますか。今後の取り組みの目標や展開をお聞かせください。
お客さまとともに道路交通安全に取り組めるようにしたいと考えています。