株式会社M-TEC様

1/1000 mmの精度が求められるレース用パーツを製造

株式会社M-TECの本社工場(埼玉県朝霞市)では、主にSUPER GTやSUPER FORMURAといった自動車レースに参戦するレーシングカー用のエンジンや各種パーツを製造。Hondaのレーシングチームに供給しているほか、自社チーム「TEAM MUGEN」のレーシングカーに搭載している。JQAが校正を担当する計測器は、同工場で使用されているものの大半を占める。

「レーシングカーのパーツにはμm単位の精度が求められます。つくったものが図面通りの寸法になっているかを確認する上では、1 μmを精確に測定できる計測器が必要であり、それに伴う計測器校正は重要な役割を担います。そのため、精度保証の観点から、当社では認定校正が可能な機関もしくはメーカーに校正を依頼するようにしています。校正頻度については、最終検査工程で使用するような高精度を要する計測器は年1回、通常の計測器は2年に1回、現場の一次確認に使うものや使用頻度の低い計測器は3年に1回と決めて実施しています。現在のところ、校正はすべて外部で行っており、基本的にJQAでできるものはJQAに依頼し、JQAで取り扱いのない一部の計測器のみメーカーにて校正しています」(福田氏)。

代表取締役社長 中橋 竜次 氏 生産事業部 品質管理課 係長
福田 惇哉 氏
生産事業部 品質管理課 係長
福田 惇哉 氏

手間や納期など業務効率を考慮してJQAに校正を依頼

「無限」パーツでつくられたロボット
(無限ショールームにて)
「無限」パーツでつくられたロボット
(無限ショールームにて)

株式会社M-TECがJQAの校正サービスを利用し始めたのは2021年ごろから。それ以前はすべて計測器メーカーに校正を依頼していたという。
JQAにご依頼いただくようになったきっかけと理由をお聞きした。

「JQAの名前は知っていましたが、当初はISO等の認証機関としての認識でした。ところが、2021年の『人とくるまのテクノロジー展』(パシフィコ横浜)でJQAのブースを見つけ、計測器校正も行っていることを知りました。その際に納期や価格、申し込み方法などの説明を受けて、試してみたのがきっかけです。それ以前に利用していたメーカー校正は、商社を介しての依頼が必須だったため、その分、納期までタイムラグがありました。また、校正を申し込む際は計測器1台ごとに校正依頼書を用意する必要があり、手間もかかりました。その点、JQAは納期が約2週間と明確ですし、申し込み方法も簡便なことから、業務効率を考えて、JQAをメインで利用することに決めました」(福田氏)。

出張校正、無梱包輸送など、JQAの各種サービスを活用

株式会社M-TECよりJQAが受注している校正は、JQAの校正員が本社工場に赴いて校正を行う「出張校正」と、JQA宛てに送付いただいて校正を行う「持込校正」の併用。代替の利かない計測器や各現場スタッフの手になじんだハンドツール等は即日校正してお戻しできる出張校正にて、一方、予備のある計測器や使用頻度の低いものは持込校正で対応している。

なお、同社では持込校正の際、基本的に「無梱包輸送」サービスを利用されるとのこと。これはその名の通り、計測器を送る際、無梱包のままバケット等に入れて、委託の専用業者に渡すだけで安全に輸送できるというもの。送付時に計測器を1台1台梱包する手間も、校正後に戻ってきた計測器の梱包を1台1台解く手間も省力化できる、JQAのサービスの一つである。

レーシングカーと福田氏
(無限ショールームにて)
レーシングカーと福田氏
(無限ショールームにて)

最後にJQAに対する評価をお聞きした。

「JQAは認定校正が主体のため安心感や安定感があります。また、前述したように、依頼する際の手続きが簡単なことをはじめ、出張校正や無梱包輸送などのサービスを利用することで、計測器校正にかかる私どもの手間や工数も大幅に削減できるため、業務効率の改善が図れて、とても満足しています。現在は社内の計測器や校正時期の管理をExcelで行っていますが、いずれはJQAの計測器管理システム『MiX』を導入して一元管理したいと考えています」(福田氏)。