当機構では、保育所や高齢者施設、障害者施設などの福祉事業者が提供するサービスの質を、公正・中立な第三者機関が専門的・客観的な立場から総合的に評価し、公表する制度である「東京都福祉サービス第三者評価」の評価サービスを提供しております。
共同生活援助(グループホーム)※を提供する「社会福祉法人南風会 ケアホーム南風」様に対し、東京都福祉サービス第三者評価に基づく評価を実施し、受審証を発行いたしました。受審された感想や今後の取り組みについて、施設長に伺いました。
※共同生活援助(グループホーム):
障害のある方に対して、共同生活を営む住居において、主に夜間に相談、入浴、排泄または食事の介護、その他の日常生活上の援助を行う施設。平成26年4月より共同生活介護(ケアホーム)は共同生活援助(グループホーム)へ一元化された。
当施設は、法人内(南風会)の障害者支援施設(青梅学園)を卒業された利用者4名で始まったケアホームが、2019年12月に現在の場所に移転し、利用者10名で再出発した新たなグループホームで、日中は、法人内の通所事業所へ通いながら毎日を過ごしています。「自分でできることを増やそう」をモットーに、この1年半、さまざまなことにチャレンジし、皆さん一人ひとりに自信がついてきたように感じています。このケアホームが「自分の居場所」として楽しく、ホッとできる場所でいられるよう、利用者の方、スタッフ(支援員)とともに生活を作りあげていければと思っています。
評価準備の段階から、どういったものが今のケアホームに足らないのかを考えていました。第三者評価を通じ、現在行っている支援が間違っていなかったこと、これからどういうことが必要であるかを知ることができました。特にマニュアル作成については、着手している部分にどのように枝葉を付けていけばよいかを教えていただき、方向性を見出すことができました。服薬のチェック体制についても、チェック表を複数回改善し、現在はより確認しやすいものができあがりました。
「第三者評価」=「監査」というイメージを抱きがちでしたが、利用者の方を含め、普段の私たちをフラットに見ていただき、安心して評価を受けることができました。新たな施設となり1年半、改めて客観的に業務を見直す機会となり、利用者の方のさらなる生活の質の向上はもちろん、スタッフが働いていく上でも風通しのよい職場を目指していこうと思いを新たにしました。
今回、利用者の皆さんは、調査員の方と個別でお話できたことが、とてもうれしかったようです。
まずは、第三者評価のなかで教えていただいたマニュアルの見直し・完成に向けて、スタッフとともによりよいものを作り上げていければと思います。そして、今後も利用者の方の個別のニーズを拾いながら、豊かな生活を送る手助けをしていきたいと思います。