情報誌 ISO NETWORK Vol.23

ISO 39001 INFORMATION

ISO 39001について幅広い情報を提供『第6回 NASVA 安全マネジメントセミナー』開催

2011年10月28日、東京国際フォーラムにおいて『第6回 NASVA安全マネジメントセミナー』(主催:独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)、後援:国土交通省、協賛:公益社団法人日本バス協会・社団法人全国乗用自動車連合会・社団法人全日本トラック協会)が開催された。

NASVAは、2006年から運輸事業者に導入が義務づけられた「運輸安全マネジメント制度」に関する情報を幅広く提供することを目的に、NASVA安全マネジメントセミナーを毎年開催してきた。今回は、運輸安全マネジメントに関する具体的な取り組みの紹介とともに、2012年に発行が予定されるISO 39001(道路交通安全マネジメントシステム)に焦点を当て、さまざまな情報提供が行われた。

まず、ISO 39001国際審議会(ISO/PC 241)議長の、スウェーデン政府運輸省道路管理局交通安全部長 Clause Tingvall氏による「道路交通安全に係る国際的活動について」と題した特別講演、NASVA審議役 後藤 洋志氏によるISO 39001の概要等の報告に続き、ISO 39001についてのパネルディスカッションが行われた。パネリストのTingvall氏、国土交通省危機管理・運輸安全政策審議官 森 雅人氏、筑波大学大学院准教授 伊藤 誠氏、名正運輸株式会社専務取締役 加藤 新一氏の各氏とコーディネーターのNASVA理事長 金澤 悟氏により、わが国ですでに実施されている運輸安全マネジメントとの関係で、ISO 39001が自動車輸送の安全性向上にどのような役割を果たしていくべきか等について討議された。

[インタビュー]NASVA審議役 後藤 洋志氏に聞く

ISO 39001に関するNASVAの取り組みをお話しください。

後藤 洋志氏

自動車事故を防ぐためには個々の対策に加えて、それらを関連づける組織的なマネジメントシステムを導入することが望ましいと考えられています。こうした観点から、わが国は運輸事業者を対象とする運輸安全マネジメントをいち早く導入し、交通事故防止に着実な実績をあげてきました。ISO 39001は、運輸事業者のみならず道路交通にかかわるあらゆる組織が自主的な取り組みとして導入でき、第三者審査によって有効性を高めることができる国際規格です。今後、さらなる交通安全の実現のため、NASVAとして普及、啓発に力を入れています。ISO 39001を主要テーマとして開催した今回のセミナーには、運輸事業者、行政関係者、業界団体、その他企業など791人が来場され、関係者の高い関心を実感しました。

NASVAはISO 39001国内審議会事務局を務められていますが、具体的にどのような活動をされていますか?
わが国の運輸安全マネジメントの取り組みは国際社会からも高く評価されています。私どもは、運輸安全マネジメントの経験を国際会議にフィードバックするとともに、ISO 39001の規格が運輸安全マネジメントと共通性の高いものになるよう働きかけ、国内の輸送事業者団体等の皆さまのご意見を聞かせていただきつつ、運輸安全マネジメントを導入した事業者が過大な負担なくISO 39001を採用できるよう努力しています。
JQAが実施しているISO 39001パイロット審査に期待することは?

NASVA安全マネジメントセミナー

ISO 39001が広く普及し活用されるためには、多くの組織にとって使いやすく、有効なものでなければなりません。パイロット審査に、より多くの組織が参画され、実際に運用される組織の立場から実践的なご意見や課題の提示がなされることを期待しております。

なお、パイロット審査の概要等については、来年2月に南アフリカで開催予定のISO/PC 241国際審議会の場で報告する予定にしていますので、この場で諸外国からさまざまな意見等が出され、これがISO 39001の運用、普及にとってプラスになることを願っております。


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