情報誌 ISO NETWORK Vol.24
※IMS(Integrated Management System/統合マネジメントシステム)。IMS審査はJQAが開発した審査手法で、ISO 9001やISO 14001など複数のマネジメント規格がひとつのマネジメントシステムとして統合され、有効に運用されているかを審査するもの。富士フイルム株式会社の場合は、ISO 9001、ISO 14001、ISO 27001、OHSAS 18001、ISO 10002が統合されている。
富士フイルムでは、本社部門に先行し、生産部門が1992年にISO 9002、2000年にISO 9001とISO 14001の認証を取得。2003年には、全社的な環境活動の拡大に伴い、本社部門がISO 14001認証を取得した。2004年から「すべての業務の質を向上」することを目的に統合マネジメントシステムIMSを導入。2006年に関係会社の富士フイルムオプトマテリアルズと富士フイルム本社部門で、JQAのIMS運用認証を取得した。以後、生産部門、関係会社にIMSの参画を進め活動を継続している。(図1)
マネジメントシステムを回す時、CSRはもっとも重要な鍵になっている
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事業変革を迫られた時、グループ全体で価値観を共有するためにCSRに立ち返られたとうかがっています。
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いろいろな会社に、CSRとマネジメントシステムを、一緒に広げていったのですか。
読んでもわからないマニュアルは、活動の妨げになるだけ
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富士フイルムは、ISOを意識しないで成果を出されている企業であるという評価があります。
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噛み砕き方なのですが、それは現場と相談されて、そうなさったのですか。
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例えば、この言葉はこう変えたといった代表的な例はありますか。
IMSが何かといったら、それは業務そのもの
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ISOを意識しないで成果を出す仕組みを、どのように作られましたか。
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その抵抗感から、ある種ダブルスタンダードのように運用して、本質と乖離していってしまう組織と、抵抗感をもとにきちんと使えるようにする組織が分かれると思うのですが、何が違うのでしょう。
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部門によっては、導入が難しい部門もあると思います。
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今後IMSをどのように発展させていかれますか。
効率化は、本当にお客さまのためになっているのか
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JQAのような審査機関が果たす役割についてはいかがでしょうか。
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印象的な指摘はございますか。
標準化がある組織と、ない組織には雲泥の差がある
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ISOの功罪について、どのようにお考えですか。
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富士フイルムの変化には社会が注目していますが、その過程で、マネジメントシステムはうまく機能したとお考えですか。
富士フイルム株式会社の概要
所在地 | 東京都港区赤坂9-7-3 |
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設 立 | 2006年10月2日※富士写真フイルム株式会社の事業を継承し新たに設立。 |
資本金 | 400億円 |
連結従業員数 | 35,274名(2011年3月31日現在)※富士フィルム株式会社および関係会社の連絡従業員数。 |
事業内容 |
イメージングソリューション(カラーフィルム、デジタルカメラ、フォトフィニッシング機器、現像プリント用のカラーペーパー、薬品・サービス等)の開発、製造、販売、サービスインフォメーションソリューション(メディカルシステム・ライフサイエンス機材、グラフィックシステム機材、フラットパネルディスプレイ材料、記録メディア、光学デバイス、電子材料、インクジェット用材料等)の開発、製造、販売、サービス |