情報誌 ISO NETWORK Vol.27

特集 ISO 9001、ISO 14001 2015年版発行 第二部 2015年版のISO 9001を読む

2015年版ISO 9001に関するよくある質問

  • 2015年版のISO 9001規格は書店で買えますか。

  • 2008年版のISO 9001の適用範囲に対して、2015年版を適用しようとする場合、項番4.1(組織及びその状況の理解)と項番4.2(利害関係者のニーズ及び期待の理解)についてどのような注意が必要ですか。

  • 項番4(組織の状況)に「外部及び内部の課題」「利害関係者及び関連する要求事項」に関連する情報を監視し、レビューするとありますが、これらは定期的に見直すことを要求していますか。

  • 2015年版のISO 9001では、項番6.1(リスク及び機会への取組み)で、「外部・内部の課題」「利害関係者の要求事項」を考慮して「リスク及び機会」を決定するよう求められていますが、決定した「リスク及び機会」は必ず事業計画に取り込んで運用する必要がありますか。

  • 項番6.1(リスク及び機会への取組み)の項番6.1.2に「リスク及び機会への取組みは、製品及びサービスへの適合への潜在的な影響と見合ったものでなければならない」とありますが、ここはどのようなことを要求しているのでしょうか。

  • 項番6.2(品質目標及びそれを達成するための計画策定)の項番6.2.1の要求事項に「関連する機能、階層及びプロセスにおいて品質目標を確立」とありますが、2008年版では「しかるべき部門及び階層」でしたので、2015年版への移行では、新たにプロセスごとの品質目標が必要でしょうか。なお、現在当社は組織全体と部門ごとの品質目標を設定しています。

  • 項番8.1(運用の計画及び管理)で、「組織は、計画した変更を管理し、意図しない変更によって生じた結果をレビューし、必要に応じて、有害な影響を軽減する処置をとらなければならない」とありますが、ここは、「もともと何も計画していなかったことではなく、計画した変更ではあるが、それによる影響が想定外であったものに対して対応が必要」という意味ですか。

  • 項番10.2(不適合及び是正処置)の項番10.2.1は、「不適合が発生した場合、必要であるなら不適合が発生した事象を含む計画の時に決めたリスク及び機会を見直すこと」と理解していますが、同項の「e)必要な場合には、計画の策定段階で決定したリスク及び機会を更新する。」この項が意味することはどのようなことですか。