ISO 22000(食品安全)

よくあるご質問

  • 検討開始から登録証発行までにどのくらいの期間がかかりますか?

    おおむね1年間かかります。ただし、お客さまの準備体制などによって期間は大きく異なり、半年程度で認証取得まで至るケースもあります。

  • どんな組織が認証取得の対象になりますか?

    ISO 22000はフードチェーンに属するあらゆる組織に適用が可能です。食品生産に直接かかわる一次生産者・食品製造業者だけではなく、食品の輸送や保管業者、さらに食品販売にかかわる小売業や、装置・包装材料・洗浄剤・添加物などの製造を行う食品関連業種、そして飲食店などのサービス提供者も対象となります。

  • 総合衛生管理製造過程とはどう違うのですか?

    総合衛生管理製造過程は、食品衛生法第13条に規定されているHACCPに基づいた衛生管理システムを承認する制度で、その対象は5業種・6品目に限られています。
    ISO 22000は、食品安全ハザードのリスク分析の手法をHACCPから、マネジメントシステムの考え方をISO 9001から取り入れて作成された食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格で、フードチェーンに属するあらゆる組織で適用が可能です。各国間で基準の違うHACCPシステムを国際標準化し、貿易障壁の解消を目指して開発されたもので、国内外を問わず通用します。

    ※(1)乳・乳製品、(2)食肉製品、(3)容器包装詰加熱加圧殺菌食品(レトルト食品など)、(4)魚肉ねり製品、(5)清涼飲料水

  • ISO 22000、FSSC 22000、ISO 9001-HACCPの導入を検討する上で注意すべき点を教えてください。

    GFSIベンチマーク規格の取得が必要な場合は承認規格であるFSSC 22000を取得することになりますが、要求事項を満たすためにインフラの改善が必要となる場合があります。一方、ISO 22000は基本的にソフト面で大部分の規格要求事項に対応でき、比較的取り組みやすい規格だといえます。また、ISO 9001-HACCPは、ISO 22000やFSSC 22000にはない顧客満足の向上に関する要求事項が含まれています。
    より幅広い組織で対応しやすいISO 9001-HACCPにまず取り組み、その後ISO 22000やFSSC 22000の認証取得に向けてステップアップを目指すという方法も考えられます。

  • 設備が古いのですが、認証取得はできますか?

    旧来の設備であっても、食品安全上でのリスクを考慮した食品安全マネジメントシステムを構築することが出来れば、十分に取得可能です。最新設備を入れなければ取得できないということはありません。

  • 当社は工場単独で認証を受けようと考えていますが、可能でしょうか?

    認証の対象範囲は、組織が任意に決定することができます。ただし、食品安全管理上問題がないことを検証する必要があります。

  • 同じ建物の中にある複数ラインのうち、一部に限定した取得は可能ですか?

    可能です。ただし該当するラインの範囲を明確にし、交差汚染やコンタミネーション等の他のラインからの影響をハザード分析し、問題のないことを検証する必要があります。また、ひとつの製品を加工するラインが加工の工程順に複数ある場合、その一部の工程のラインのみを除外することはできません。

  • ISO 22000とISO 9001を同時に導入するとどのような効果が期待できますか?

    ISO 22000は食品の安全衛生に特化したマネジメントシステム規格であり、食品の品質やおいしさ等の顧客満足は要求事項にありません。顧客満足の向上を要求事項に含むISO 9001の認証を併せて取得することは、経営面の強化につながります。その場合、両規格の共通部分は統合して管理することもできます。

  • 現在のISO 22000の認証状況を教えてください。

    全世界で33,741件の登録があり、そのうち日本での登録は1,503件です(ISO Survey 2020 による。)。ISO 22000の認証を取得する組織の数は年々増加傾向にあります。

  • 認証取得へ向けてJQAからのサポートはありますか?

    お客さま専任担当者が認証取得完了まで一貫してサポートします。また、組織を訪問して運用・管理状況を診断するギャップ診断や、マネジメントシステム構築に関するお悩みやお困りごとに審査員がお応えする業務相談・予備評価サービスなどをご用意しています。