『横浜ロボットワールド2024』に出展

今回のロボトレンドでは、2024年12月5日(木)~6日(金)にパシフィコ横浜にて開催されました『横浜ロボットワールド2024』へ出展した様子をお届けします。

展示会概要

横浜ロボットワールドは、株式会社エグジビションオーガナイザーズが主催する、ロボットや次世代モビリティの開発・導入を促進する専門技術展です。今回は、サービスロボット展、産業用ロボット展、次世代モビリティ展に加え、宇宙開発ビジネス展を含む4つの展示会で構成され、各種ロボットをはじめ、自動運転技術や通信技術など幅広い製品や技術が展示されました。

当機構の出展内容

当機構は、サービスロボット展の特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構(以下RobiZy)共同ブースに出展しました。

RobiZyとは、サービスロボットを中心としたロボットビジネスの普及促進を目的として、産学官さまざまなプレイヤーをつなぐための仕組みを提供する日本最大級のロボットビジネス会員組織です。定期的な情報交換会や特定分野の部会の運営などを行っており、当機構は2017年から正会員として活動しています。(https://robizy.co.jp/

ブースの様子

ロボットの安全に関する規格・サービスを紹介

当機構は、2023年に発行されたロボットサービスのマネジメントシステム規格であるISO 31101について、パネルを用いてご紹介するとともに、実証試験に関するサポートや運用体制の構築支援など、安全・安心なロボットサービスの実現に向けた技術支援を訴求しました。

また、製品規格への対応支援やISO 12100に基づくリスクアセスメント支援など、サービスロボットをはじめ、産業用ロボットや無人搬送車を開発するメーカーに向けた当機構のサービスをご紹介しました。来場されたお客さまからは「JQAは機能安全対応の支援も行っているのですね」という声も聞かれ、認証や安全評価だけではない当機構の幅広いサービスを知っていただく機会となりました。

展示したパネルの内容

NEDO-SIPの取り組みとパナソニックの安全制御ボードを展示

今回は上記サービスのほか、当機構がパナソニックホールディングス株式会社とともに取り組んでいるNEDO-SIPの活動に関する展示を行いました。この活動は『人協調型ロボティクスにおける移動系基盤技術開発』をテーマとしたものです。

ブースでは、パナソニックホールディングス株式会社によって開発された安全制御ボードをご紹介しました。このボードは、汎用的な移動型ロボットのベースとなるロボットへの搭載を予定しているもので、これにより、さまざまなアプリケーション向け移動型ロボットの機能安全対応、および社会実装を容易にする効果をもたらします。

ニーズが高まるサービスロボット

今回の展示会には、ロボットメーカーをはじめ、システムインテグレータやサービス提供事業者など、さまざまな業種の方々が訪れていただき、各種ロボットや関連技術のニーズの高まりを実感することができました。

サービスロボットの活用は今後も少子高齢化による人手不足などの解決手段として、あらゆる分野で期待されています。また、サービスロボットの市場規模においても年々拡大傾向が見られ、さまざまなロボットが開発により市場投入も見込まれることから、社会実装にあたっては、設計・開発段階のリスク低減とともにサービス提供事業者による安全性の確保がますます重要となるでしょう。

当機構は引き続き、イベントやセミナーへの参加を通して、安全・安心なロボットおよびロボットサービスの普及に貢献してまいります。

当機構では、サービスロボットの安全評価・認証や、さまざまな装置に搭載される機能安全の評価・認証をはじめ、規格解説セミナーや規格要求事項に基づいたテクニカルミーティングのサービスを行っています。

※本ページには、内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の下で推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/人協調型ロボティクスの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」(研究推進法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、委託業務番号JPNP23024)の成果が含まれています。

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